まだ購入したばかりで、読み始めたばかりです。でも・・・・清水義範さんの書いた小説なら、爆笑間違いなし!
皆さんの好きな作家って誰ですか?私は京極夏彦、横溝正史、司馬遼太郎と並んで、清水義範です。
大学時代に生協の本屋で、友人から「これ笑える」と薦められて買ったのが、「国語入試問題必勝法」。
その後に「蕎麦ときしめん」も購入したのですが、電車でいきなりもんどり返ってしまいそうになったり、笑いが堪えられなくなったりしてしまう本と初めて会った感じでした。小説で笑ったのはこの本が初めて。VOWとかは笑いますけど、あれ写真とコメントの勝利じゃないですか?清水義範さんは文で笑わせてくれるので、これすごいです。
清水義範さんの得意技は、パスティーシュ、文体のものまねです。
音楽でも愛が感じられるものまねってあるじゃないですか?オマージュとかトリビュートとか。清水義範さんの場合は、笑いという軸と被せもので作品を仕上げてしまうというものですね。。。どちらかといえばコロッケかな?
それは丸谷才一さんの文体や旧仮名使いと脚注を真似した「猿蟹合戦とは何か」とか司馬遼太郎の戦国時代の文体で書かれた「猿蟹の賦」。という高尚なパロディもあれば、投稿記事や宣伝文句、老人の日記とか老人が小説をリレー形式に挑戦した様とかを小説家が読まされる(人間の風景)とか、、、、
およそ文体というものがあれば、それらを全て笑いに括りあげることがこの作家の生き甲斐のような感じなのです。
今回購入した作品。江勢物語
似非ではなく伊勢でもなく江勢物語、この短編集のテーマはどうも”訳”らしいのです。冒頭の江勢物語は伊勢物語の現代語訳のパロディ。どこまでが本物なのかまるで分りません。あれ、この短歌、何に出てきたっけ?と思っていると最後の方で、ほぼサラ○記念日まで。
期待しているのは、訳者あとがき、翻訳家の書評。
国語入試問題必勝法(短編集)の中で「序文」という改訂版を出すごとに書く”序文”を連ねている。著者や弟子が自信を深めたり落胆してしまったり、ほぼ内容を特定できるというスタイルの小説があって、『日本語起源説』英語の起源は日本語だ!というめちゃくちゃな説の行く末をその序文で書いてしまうというもの。
今スノー・カントリーを読み始めたが、これも見事。高校生が英語の小説を翻訳してこいという夏休みの宿題に、「ヤーサンアリ・クーワバッタ著のスノー・カントリー」を選びましたというもの。分ります?川端康成の『雪国』の英訳版を逆に日本語へ翻訳していることに気付かずに書かれた宿題を高校教師が読まされるというもの。原文があるものを翻訳ものからもう一度元に戻すというとんでもないシュチューエション。
このスノー・カントリーの前の”生臭心経”という短編は、般若心経という(知ってますよね?)お経の翻訳解説。魔訶般若波羅蜜多心経というのが正式な名前らしく、内容は空!この世の全ては空という!理屈では分りにくいということが分るようにかかれています。ここに坊主がでてきて、悩めるホステスとのやりとりがあるという展開!
実はこの江勢物語はおそらく廃刊。
お近くの古本屋さんでお求め下さい。
皆さんの好きな作家って誰ですか?私は京極夏彦、横溝正史、司馬遼太郎と並んで、清水義範です。
大学時代に生協の本屋で、友人から「これ笑える」と薦められて買ったのが、「国語入試問題必勝法」。
その後に「蕎麦ときしめん」も購入したのですが、電車でいきなりもんどり返ってしまいそうになったり、笑いが堪えられなくなったりしてしまう本と初めて会った感じでした。小説で笑ったのはこの本が初めて。VOWとかは笑いますけど、あれ写真とコメントの勝利じゃないですか?清水義範さんは文で笑わせてくれるので、これすごいです。
清水義範さんの得意技は、パスティーシュ、文体のものまねです。
音楽でも愛が感じられるものまねってあるじゃないですか?オマージュとかトリビュートとか。清水義範さんの場合は、笑いという軸と被せもので作品を仕上げてしまうというものですね。。。どちらかといえばコロッケかな?
それは丸谷才一さんの文体や旧仮名使いと脚注を真似した「猿蟹合戦とは何か」とか司馬遼太郎の戦国時代の文体で書かれた「猿蟹の賦」。という高尚なパロディもあれば、投稿記事や宣伝文句、老人の日記とか老人が小説をリレー形式に挑戦した様とかを小説家が読まされる(人間の風景)とか、、、、
およそ文体というものがあれば、それらを全て笑いに括りあげることがこの作家の生き甲斐のような感じなのです。
今回購入した作品。江勢物語
似非ではなく伊勢でもなく江勢物語、この短編集のテーマはどうも”訳”らしいのです。冒頭の江勢物語は伊勢物語の現代語訳のパロディ。どこまでが本物なのかまるで分りません。あれ、この短歌、何に出てきたっけ?と思っていると最後の方で、ほぼサラ○記念日まで。
期待しているのは、訳者あとがき、翻訳家の書評。
国語入試問題必勝法(短編集)の中で「序文」という改訂版を出すごとに書く”序文”を連ねている。著者や弟子が自信を深めたり落胆してしまったり、ほぼ内容を特定できるというスタイルの小説があって、『日本語起源説』英語の起源は日本語だ!というめちゃくちゃな説の行く末をその序文で書いてしまうというもの。
今スノー・カントリーを読み始めたが、これも見事。高校生が英語の小説を翻訳してこいという夏休みの宿題に、「ヤーサンアリ・クーワバッタ著のスノー・カントリー」を選びましたというもの。分ります?川端康成の『雪国』の英訳版を逆に日本語へ翻訳していることに気付かずに書かれた宿題を高校教師が読まされるというもの。原文があるものを翻訳ものからもう一度元に戻すというとんでもないシュチューエション。
このスノー・カントリーの前の”生臭心経”という短編は、般若心経という(知ってますよね?)お経の翻訳解説。魔訶般若波羅蜜多心経というのが正式な名前らしく、内容は空!この世の全ては空という!理屈では分りにくいということが分るようにかかれています。ここに坊主がでてきて、悩めるホステスとのやりとりがあるという展開!
実はこの江勢物語はおそらく廃刊。
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