今日は昼前からすっかり曇ってしまい、寒々とした空が広がった。昼すぎには事務所へ向かい、ちまちまと作業を始めたが、合間を見て次回個展用に作成していただいたチラシを出力する。
ポストカードも仕上がったし、だんだん自分のテンションも上がってきた。
というか、早く会期が来ないか、本当に待ち遠しいね。
以下、チラシ本文(展示紹介コメント)
写真という表現手法には、いまだ価値基準の定まらないところがあり、その時々の流行によって作品への評価も大きく変化する。最近では、出来るだけ人間の手をかけて限定制作されたオリジナルプリントの評価が高まりつつあるが、他方で印刷媒体のように機械的に大量複製された写真については、そもそも作品とすらみなされないような風潮もある。
かつては複製芸術であることが最大の特徴であり、かつ特長とされたはずの写真が、なぜか「一回限りの繰り返し不能なアウラ」を獲得しようともがき、かつオリジナル作品としてのネ申木各イヒをもくろむことに対しては、限りない幻滅とやるせなさと寂しさと疎外感とあきらめを強く感じてしまう。
本展は「作品とさえ評価されないようなデジタル複製画像」に、作家自身が日々自らの手を加えることによって、写真という複製芸術にとって大切ななにかが変容してしまう有様を表現する。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます