Tokyo at rain and Tokyo at night MOVIE!

東京の夜景動画ブログです。

引越し?夜逃げ?

2007-01-31 22:52:52 | 撮影とテーマ設定2006~07年11月


今日は天気が好かったので、いつものように機材を担いで撮影に出た。
ところが、昼前ごろから急にヘイズがひどくなり、シートフィルムを2枚消費した段階で切り上げた。
いつもの年なら、この時期は空気が乾燥している上に季節風も強いので、ヘイズが発生するはずもないのだが、今年は本当に変な気候だ。



そういえば、知人が愛読している極東ブログに「マレーシアのスモッグ(ヘイズ)」というエントリーがあって、かつてインドネシアの森林火災と漂海民(Sea Nomad)とそのエントリーを絡めたネタをひねくっていたことを思い出した。
漂海民(バジャウ)の生活は、移動型生活の中でも最も自由、かつ過酷なものではないかと想像するが(アンダマンの漂海民は、津波で大きな被害を受けたと聞く)、当時ひねくっていたのはその国境無き民族と、国境を越えて漂う資本と、国境なき博愛思想の押し付けが遭遇し、そこに面白くも暴力的な事件が起こるとかなんとか、そういう手合いのネタだった。



まぁ、個人的な経験もあって自分はあまり定住生活に魅力を感じていないというか、むしろ人間関係が固定化することの息苦しさを嫌う傾向すらある。おかげで、なかば流民か季節労働者のような仕事ばかりだったし、実は作品にもそれが少なからず影響しているように感じてもいる。
ただ、昔からWEB世界にはノマド的な気風があり、またそこが自分の性にもあっていたのだろう。自分はWEB世界の流動的なところというか、ある意味で先の見えないところも全く苦にならず、むしろヘイズがかったところが好ましく感じられた。



東京という街もWEB的というか、わずかの間に商店やビルが姿を消し、気がつけばまた新しいビルが建っている。立ち退きを迫られたのか、はたまた夜逃げをしたのか、わずかな生活痕が残る廃屋などを見ると、ついレンズを向けたくもなるが、そこはぐっとこらえて新たな撮影地を探す。



こうしてみると、自分が引越しだか夜逃げだかを繰り返してきたようだ…



最後になりましたが、これまで折に触れてトラックバックを送信させていただいておりましたAtelier Musee Ohtake / Photograph(世田谷光画倶楽部・写真ブログ)が、このたびめでたく引越しをされることとなったそうです。
新たなサイトは「世田谷光画倶楽部(Photographer Ohtake のんびりはんなり光画徒然)」となるらしいのですが、新ブログでもこれまでと同様のお付き合いをお願いいたします。