美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




というわけで昨日覚えたばかりのフォルテピアノ...
# こうみえて(どうみえているんだ!?)結構影響されやすい性質
# なので...

アンドレアス・シュタイアーのソロリサイタルです。前売が完売し
ていた公演に、当日券で何とか滑り込むことができました。

曲目はこんな感じです...

・ソナタ 変ホ長調 K282(189g)
・グルックのジングシュピール「メッカの巡礼達」のアリエッタ
    「愚民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 K455
・幻想曲 ニ短調 K397(385g)
・ソナタ イ長調 K331(300i) 「トルコ行進曲付」
<休憩>
・幻想曲 ハ短調 K475
・ソナタ ハ短調 K457

最初は固さを感じたのですが、10の変奏曲あたりから楽しくなって
きます。もともと即興で演奏された曲だそうですが、緩急自在に変
奏してます。どんなにテンポを変えても主題の響きがいきいきと感
じられて、映画『アマデウス』でも印象的な、酒場の即興演奏の場
面を思い出しました(あの屈辱的なサリエリ風...)。それぞれの変奏
にはその時代の人にしか分からないような意味があったりするのだ
ろうな。どちらかと言えばおてんとさんの下で賑やかに聴きたい曲
だと思いました。

そして次の幻想曲のニ短調とソナタのイ長調は続けて演奏されます。
この頃にはすっかり固さがなくなり、幻想曲にはきらびやかな音色
が聴こえます。ここからは圧巻。ソナタの一楽章の変奏の響き、二
楽章、そして三楽章の勢いのある演奏...破天荒っていうのかな...
ラストのヴォリューム感は圧巻です。

休憩を挟んだ後半はとてもカッチリした演奏。音量もしっかりある
けど、あまりにも完璧な演奏に私は魂を飛ばしてしまいました...(^^;
# ここが私の弱いところ...(^^;

アンコールの小品のやさしい音色も印象的。これはフォルテピアノ
ならではかもしれません。フォルテピアノは古楽器の一種だそうで
す。ところどころ、霧にけむるような効果を出していたモデレータ
の音色も特徴的。木目の筐体にもあたたかみが感じられて、とても
良かったと思います。

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