美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




唐突ですが羽生さんの『決断力』を読みました。

きっかけはこのブログ。
将棋の羽生、野球の中畑に疑問を感じる (小鳥ピヨピヨ(a cheeping little bird))

どうやら一年前に発売されて、33万部も売れているそうですが、寡
聞なことに私は知りませんでした...

羽生さんは梅田望夫さんの著書である『ウェブ進化論』にもとりあ
げられていて、曰く、『鮮烈な刺激を受けた羽生善治さんの「高速
道路」論』、私なりに要点をまとめると、ネットにあふれる情報を
漁ることで、多くの人がそこそこの知識を得ることができるように
なったが、そこから抜け出すことはなかなかに難しいことである、
ということ。

スタート地点が同じであれば、その人の工夫や才能で差がつくのは
あたりまえなので、そのこと自体にあまり面白みは感じなかったの
ですが、その『高速道路論』のきっかけになったであろう羽生さん
の著書を読んで、少し認識が変わりました。

羽生さんは流行の型がまたたく間にネット上を広まる最前線の将棋
の動向を『拡散的進歩』と表現しています。ひとつの型を大勢で追
いかけてきたこれまでの世界から、多くの人が多くの型を並行して
研究している現在の動き...

一極集中で情報が管理されていたメインフレームの時代から、分散
管理があたり前になったインターネットの時代への変化、それと同
じことが将棋という一見、閉じた世界の中でもあたり前に感じられ
ていることがとても面白い。

そして羽生さんは、そこからの先の世界をこう洞察します。

> 拡散的進歩が続くと、これからは、最新の情報にこだわっていく
> 棋士と、ゴーイングマイウェイで独自にやっていく棋士の二極化
> がますます進むのではないだろうか。

なるほどね...
# 私は断然、後者派です...(^^;

あと、深く集中する感覚は、深く海に潜っていく感覚と似ている、
という表現も面白いと思いました。私は深く集中することが苦手な
性質なので、夏休みは透明な青い海で、実地訓練を行わなければ...(^^;

羽生善治 (フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)
# 将棋は鬼門なのですが、名人とか王位なんていうタイトルの名前
# を眺めていると興味がなくても深みにはまりそう...

泥臭く手を動かす (私のウェブ進化論の感想)

・『決断力』(羽生善治)

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