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杉本博司 時間の終わり(森美術館)
美術
/
2005-09-24
学生の頃は映画が好きで、年に二百本とか観ていた年がある。子ど
もの頃は体が弱く、空気の悪い映画館に行くなんてとんでもない、
というわけで映画鑑賞は禁じられていた。
映画館は行けない、午後九時からの映画を観てても十時には寝かさ
れてしまう、そんな小学生の頃から映画へのあこがれみたいなもの
があって、親に断ることなく勝手気ままに遊べるようになってから
は映画三昧。
暗闇の中で息をひそめる。
開演前は真っ白いスクリーンに、映し出される様々なドラマ、広い
劇場もあれば狭い劇場もあり、名画座もあればミニシアターもある。
座り心地良いソファのような椅子もあれば、小便臭い劇場もあって、
実に様々な小屋で様々な人たちと、同じスクリーンを見つめながら
時を過ごした。
そんな営みを繰り返すうちに、ふとしたイメージが頭を過った。銀
幕を見つめる多くの観客たち、その屋根を切り取って外の光が入っ
てきたら、白い画面を見つめる人たちの画ができあがる。暗闇の中
に映し出される移ろいやすい幻から、そうした場面を想像すること
があった。
そんなイメージが作品として展示されている。
今回の杉本博司展でもっとも印象に残ったのは、やはり劇場の写真
だ。長時間露光されたスクリーンにはまっしろな光が映っている。
レンズの前には確かに存在していたであろう風景、人物、物語は溶
けている。アメリカの造りが立派な映画館、昔は劇場だったのであ
ろうオーケストラピットを備えた劇場、左右に白い彫刻が置かれた
劇場、天井に星が瞬く劇場、左右に広がるシャンデリアの影が贅沢
な劇場、あるいは星や飛行機の軌跡がゆるやかなカーヴを描くドラ
イブ・イン・シアター、屋外の映画館には強い風に木々がざわめく
様子も写りこんでいる。
不思議な、とても不思議なイメージ...
# どんな映画が上映されていたのだろうな...
杉本博司の作品は何度か観たことがある。水平線を写した写真だ。
美術館の写真コーナー、あるいは現代美術のコーナーに、いつも控
えめに展示されていた。一度観たら忘れる事はないが、そんなに面
白い作品ではない。それが第一印象だった。
少し見方が変わったのは
直島のベネッセハウス
で観た屋外での展示。
海が見えるテラスに何枚かの水平線が同じ高さでならんでいる。い
くつかの水平線が横一直線に続いている様子が面白かった...
今回の展示では、規則的にならべた白くて大きな柱にかけた数理模
型のシャープな形態、四方を水平線の写真で埋めた黒い部屋、まる
で生きているかのように見える蝋人形、そしてピンボケのイメージ
の中で特徴的な形をとらえた建築物の写真、いくつかのアイデアか
ら派生する様々な変奏が観られる。一点一点の写真だけ抜き出して
もあまり面白さは感じられない。しかし、これだけの量が集積する
と力が出てくる。今回の展示の構成には本人も様々なアイデアを出
していて、この展覧会自体が杉本博司の作品である、と紹介されて
いた。ひとつの作品として、とても充実した展覧会だと思った。
・
杉本博司 時間の終わり
(森美術館) 2006/1/9 まで...
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4
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李禹煥展 余白...
»
コメント
TBさせていただきました!
(
ROO
)
2005-09-25 10:39:57
こんにちは!TBありがとうございました。
わたしも、いただきました♪
全体が作品…たしかにおっしゃるとおりです。
一つ一つだと「?」と思わせる写真が多いですね。
とくに蝋人形やジオラマは、
その正体がわからなければ「?」ですよね。
かなり圧倒されました。
とくに、Seascapesの部屋が印象的でした。
あの耳鳴りのような音。
最初は頭が痛かったけど、そのうち癒されてしまいました。
おはようございます。
(
Tak
)
2005-10-02 08:09:32
TB・コメントありがとうございました。
「シアター」シリーズ完成度高いと思いました。
自然を相手にした「シースケープス」と対照的に
思えましたが、実のところそんな単純な比較は
できないものだと思いました。
もう一度行きます・
Re: おはようございます。
(
lysander
)
2005-10-02 21:38:09
Takさん
こんばんは。
Takさんの記事を読んで、同じ展覧会を観ても、
琴線に触れるところって人それぞれなんだな、
と思いました。
面白いですよね。
TBさせていただきました
(
K-FUNK
)
2005-10-03 23:09:16
TBさせていただきました。
またTB&コメントありがとうございました。
僕はまだ観に行っていないので、早く行きたいです。
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わたしも、いただきました♪
全体が作品…たしかにおっしゃるとおりです。
一つ一つだと「?」と思わせる写真が多いですね。
とくに蝋人形やジオラマは、
その正体がわからなければ「?」ですよね。
かなり圧倒されました。
とくに、Seascapesの部屋が印象的でした。
あの耳鳴りのような音。
最初は頭が痛かったけど、そのうち癒されてしまいました。
「シアター」シリーズ完成度高いと思いました。
自然を相手にした「シースケープス」と対照的に
思えましたが、実のところそんな単純な比較は
できないものだと思いました。
もう一度行きます・
こんばんは。
Takさんの記事を読んで、同じ展覧会を観ても、
琴線に触れるところって人それぞれなんだな、
と思いました。
面白いですよね。
またTB&コメントありがとうございました。
僕はまだ観に行っていないので、早く行きたいです。