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≒天明屋尚(ライズX)
映画
/
2006-06-27
この映画は、絵師、天明屋尚さんに昨年の秋から五ヶ月間密着した
ドキュメンタリーです。天明屋さんのひょうひょうとした語り口が
何とも言えません。『なんとかさぁ...』『かんとかさぁ...』とゆ
ったり話す口ぶりは、私の友人を思い出させてとてもおかしかった。
天明屋の作品を初めて観たのは二月の MOTアニュアル、劇中でも語
られているように、メタリックな調子は一見エア・ブラシを使って
いるように見えるのですが、映画の中での天明屋さんは、板を黒く
塗り、金箔をはり、下絵を描き、面相筆で色を付ける、絵師...
その作品に強い磁力を感じたのは、そうしたひとつひとつの手仕事
から生まれる気迫がこもっていたからに違いありません...納得!
昨年、上野で開催されたガンダム展や、今年の MOTアニュアルの展
示風景など、普段は観られない舞台裏が興味深く...
# トレーシングペーパーの曼荼羅は、あんな風に描かれたのか...
こういう映画って私は好きです。
日本画の新鋭として MOTアニュアル2006 にも紹介されていた天明屋
さんですが、その心は、日本の画壇に風穴を開ける、です。
江戸時代から明治にかけて、時の権力に寄り添いながら息を繋いで
いた狩野派に学びながら、そこにとどまらない活躍をしていた河鍋
暁斎などに共感している様子。
駆け出しの頃に、自分で描きためた絵を河鍋暁斎記念美術館に持ち
込んだこともあったそうです。美術館の河鍋楠美館長は、いい感じ
のおばあちゃん。我が子のように天明屋尚を語るインタビューには
ちょっと目がうるんだ。
そういえば暁斎、先週も『これが板橋の狩野派だ!』で観たし、昨
年は『国芳・暁斎 なんでもこいッ展だィ!』で観た。河鍋暁斎記念
美術館は埼玉の蕨にあるそうなので、一度、行ってみよう。
惜しむらくはエンディングのど演歌と、それに続く四十代の抱負...
そんな柄ではないのかもしれないけれど、折角の劇場映画、最後は
格好よくキメとくべきではないかなぁ...もったいない...(^^;
・
≒天明屋尚
(ライズX) 7/14 まで!!!
参考
・
MOTアニュアル2006 No Border 「日本画」から/「日本画」への感想
・
国芳・暁斎 なんでもこいッ展だィ!の感想
・
これが板橋の狩野派だ!の感想
・
河鍋暁斎記念美術館
コメント (
2
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コメント
TBさせていただきました
(
あおひー
)
2006-06-29 12:32:33
昨日はTBありがとうございました。
こちらからもTBはらせていただきました。
この映画見て、河鍋暁斎がすごく気になってます。
たぶん、行ってしまうんだろうなあ。。。
Re: TBさせていただきました
(
lysander
)
2006-06-30 00:09:58
> 行ってしまうんだろうなあ。。。
行った方がいいですって...(^^)
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こちらからもTBはらせていただきました。
この映画見て、河鍋暁斎がすごく気になってます。
たぶん、行ってしまうんだろうなあ。。。
行った方がいいですって...(^^)