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SPECULA #7「都市と芸術をめぐる現実(リアリティ)」川俣正vs桂英史
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未知の映画へ...(デジタルシネマへ...)
映画
/
2005-07-11
Intel がオンライン映画会社に出資したという記事(
これ
)。
映画の世界もデジタル化が進むと、あっという間に銀幕が二千光年
の彼方へ...
まぁ、昔話をするつもりはないのですが、私が観ていた頃の映画は
スクリーンに映写されるために撮られていて、それは映画館で観る
のが一番なのだと思います。単に視覚的な色のついた映像と聴覚か
ら入ってくる音の情報さえあれば映画なのかと言えば、そうではあ
りません。やっぱりどんな映画にも、映画であるための光や、映画
であるための物語があるように思うのです。そして、映画ファンな
らば、当然劇場で観るべきである、と、頑ななまでにレンタルビデ
オを拒んでいた学生時代...
しかし、そんなこだわりも時流からは外れていくわけで、新しい時
代の映画は新しい技術とともに新しく生まれてくると思うのです。
新しい映画...
劇場の外で観るのがあたり前になった映画はいつでもどこでも観ら
れる映画。必ずしも百分という時間にこだわる必要はなくなります。
配給を自分で行える映画は何でもかんでも作れる映画。全米何十万
何百万もの人を相手にしなくても、一定の観客の共感を呼べれば製
作費が回収できる映画...
果たして私は楽しめるのだろうか...あるいは私が贔屓にしていた映
画監督たちは、新しい世界に順応できるのだろうか...どうやら、こ
こら辺が端境期って奴なのでしょうか、うまく時流に乗れる人たちと、
そうでない人たちと...
時代をまたがって作品を生み出す情熱...
以前『
ナイーヴな映画
』で紹介したハル・ハートリーのように、一
線の映画監督が作品を撮りつづけていくエネルギーこそが、時代の流
れを変えていくのだろうと思っています。本も映画もこれまでと変わ
らなければ面白くありません。
新しい表現を生み出す新しい才能に、めぐり合いたいな...
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