美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




新作を中心にしたコバヤシ画廊の展示と、2002年に発行された絵本
『海女の珠とり』の原画を中心とした佐藤美術館の展示...

最初に訪れたコバヤシ画廊では『眼龍』と題された新作が暗い会場
の中をうねうねと覆っています。大きな木の枠を屏風状に繋いだ作
品には、深海、あるいは暗雲の中に、その大きな体をそっと潜めて
いるかのような龍が描かれています。壁画のような存在感です。

一方、佐藤美術館の三階に展示されていた『海女の珠とり』の原画。
母が子を想うシンプルな物語にぴったりの簡潔な表現だと想いまし
た。そんな小さな挿絵の中にも、珠を盗っていく龍が画面狭しと歩
いて行く様は、大きな壁画にも負けない迫力があります。

四階には近作。やや照明を落とした展示室には、やはり屏風上の大
きな作品。コバヤシ画廊に比べるとスペース的に余裕があって、作
品を観賞する場としてはこちらの方に軍配があがるかな...

ただ、作品の密度としてはコバヤシ画廊の方が濃いかもしれません。


佐藤美術館の展示は終了。
コバヤシ画廊の展示は 3/4 まで

・今回初めて訪れた佐藤美術館

・岡村さんのエッセイ『岡村桂三郎のひとりごと
# 作品からは怖い感じの人を想像していたのですが、自然の中で
# 制作している、おおらかな人のように思いました

・今回の展示について(岡村さんの言葉)


・絵本『海女の珠とり

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