美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




今月号の芸術新潮はマティス特集です。
芸術新潮は時々読んでいて、特に展覧会とタイアップしている時は
買ってしまいます。7月号の『ロシア絵本のすばらしき世界』も思
わず買ってしまいました。こういう美術関連の雑誌・書籍で気にな
るのが印刷の質です。やっぱりきれいな方が楽しいですからね...

展覧会でカタログの購入を迷うときに、最後の決め手になるのは発
色の良さです。本物を観た直後ですから、きれいでないと買えませ
ん。何よりこわいのは、汚い色も、見ているうちに慣れること。多
少の違和感を感じながらも、買ってしまうカタログもあります。そ
うすると、いつの間にかに慣れるのですね...神経質すぎるのもど
うかと思いますが、きれいな印刷であることに、こしたことはあり
ません。

そういう意味でなかなか満足できる画集・美術書に出会う機会がな
いのですが、その中の数少ない例外が、1990年頃の『アサヒグラフ
別冊 美術特集』です。とてもクオリティが高い。この色と落ち着
きのある装丁で1500円はとても安い。出版社が出してるハードカバ
ーの重い全集にくらべて、全然、気が利いています。ちなみに印刷
しているのはT社です。
# もっと積極的に購入しておくべきだった...

T社の印刷で最近元気な雑誌はマガジンハウスのカーサブルータス
建築やデザインに興味がある人は読んでいると思いますが、この雑
誌は印刷も特集も充実しています。安藤忠雄の建築を模したエンボ
ス加工の表紙は最高でした(2002年9月号)。

先月の10月号も安藤忠雄の特集でした。例えば同じ10月号で同じ安
藤忠雄の記事を掲載したエスクァイアと比べてみると、その品質の
違いは歴然です。

ちなみにそのエスクァイヤ10月号を刷ったのはD社でした...

閑話休題。

実は、芸術新潮はD社が刷っています。D社の美術書関連の印刷は
やや暗い印象を持っています。その数少ない例外が芸術新潮でした。
これまで購入したバックナンバーにはどれも満足しています。ただ、
今月号の色は黒っぽくって、とても残念でした。それがマティスだ
ったのでさらに残念です。今回のマティス展はD社も協賛している
のにねぇ...う~んロットが悪かったのかしら...
# それとも素材(マティス)が難しすぎたかしら...

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