ヨメ側の親戚と会う機会は法事の時くらいだから困ったもんだ。ようやく顔と名前が一致するのがまぁ半数。その中にお通夜の時に初めて話をした人が居た。それが痰が絡んで困る叔父の奥さんだ。奥さんと言えば聞こえが良いが立派な婆さんである。
この婆さん、俺と話してる時、別の人と数分挨拶をしてる間にこの俺の事をすっかり忘れてた。こちらに振り向いた時 「 あんたは誰だっけ 」 と言われてしまった。冗談かと思ったけど本当らしい。
翌朝、火葬場で顔を会わせた時は思い出してくれた。でも一生懸命思い出そうとしてたようだ。記憶力はかなり怪しいがそういう努力をすると衰えるスピードを遅く出来るかもしれないと思った。でもそれはやはり難しいようだ。
こんなに記憶力が怪しいのに会話はまともだし冗談も通じる。ボケてるなんて思えないくらいこちらの言ったことに直ぐに応えてくれる。
数日後、加湿器を持って行った時はかろうじてオレサマの事は覚えてた。兎に角加湿器をセットし、30分ほど話をして帰って来た。ところが数時間後にはボッケ家が尋ねたことはすっかり忘れてたのだ。仕事から帰って来た息子がその婆さんから「 今日は誰も来なかった 」 って言われたのだ。加湿器があるから変だなぁと思ったら親父が 「 ヨメ子と旦那が来て… 」 とフォロー。
そんな婆さんだけど日常生活では困らないようだ。過去の記憶はしっかりしてるってことだ。そこでボッケ家に教訓が生まれた。老後にこんな事になった時、せめて昔話を懐かしめるように今のうちに思い出になるような事を沢山して置いた方が良いなぁ、と。
この婆さん、俺と話してる時、別の人と数分挨拶をしてる間にこの俺の事をすっかり忘れてた。こちらに振り向いた時 「 あんたは誰だっけ 」 と言われてしまった。冗談かと思ったけど本当らしい。
翌朝、火葬場で顔を会わせた時は思い出してくれた。でも一生懸命思い出そうとしてたようだ。記憶力はかなり怪しいがそういう努力をすると衰えるスピードを遅く出来るかもしれないと思った。でもそれはやはり難しいようだ。
こんなに記憶力が怪しいのに会話はまともだし冗談も通じる。ボケてるなんて思えないくらいこちらの言ったことに直ぐに応えてくれる。
「 おばさん、困るよぉ忘れちゃ 」 |
「 こんな良い男忘れるもんかね 」 |
「 まったく何処でそんな言い方教わったんだい 」 |
「 ハッハッハッ 」 |
数日後、加湿器を持って行った時はかろうじてオレサマの事は覚えてた。兎に角加湿器をセットし、30分ほど話をして帰って来た。ところが数時間後にはボッケ家が尋ねたことはすっかり忘れてたのだ。仕事から帰って来た息子がその婆さんから「 今日は誰も来なかった 」 って言われたのだ。加湿器があるから変だなぁと思ったら親父が 「 ヨメ子と旦那が来て… 」 とフォロー。
そんな婆さんだけど日常生活では困らないようだ。過去の記憶はしっかりしてるってことだ。そこでボッケ家に教訓が生まれた。老後にこんな事になった時、せめて昔話を懐かしめるように今のうちに思い出になるような事を沢山して置いた方が良いなぁ、と。
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