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格差社会は健康をむしばむ
健康にも不平等がある――近藤克則氏が著書『健康格差社会』でその可能性をずばり指摘したとき、視野がぐっと広がる気がした。社会的な地位や収入の差がどのように健康を脅かし、さらには寿命をも左右するのか、近藤氏の言説によって議論が飛躍的にすすんだように思う。社会保障や税負担が所得の再分配にかかわり、その結果がおそらく個々人の健康に影響を与えるだろうことは頭の中では理解しているつもりだったが、上記の『健康格差社会』で豊富なデータにもとづき暴かれる日本の実態に正直驚かざるをえなかった。
格差社会は確実に日本国民の健康をむしばみ、それだけではなく寿命をも縮めているといえそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/2f/2aff7e59f73ed639059a9e042e4e01f7.jpg)
――日本社会でも格差への関心が高まっています。格差がその国の平均寿命にも影響するというのは本当ですか。
「米国とキューバを比較するとわかりやすい。国民一人あたりの国内総生産(GDP)は米国が5倍以上だが、両国の平均寿命はほとんど変わらない。貧富の差が激しい米国はGDP比で世界トップの医療費水準だが、医療保険のない無保険者が4000万人以上いる。一方で富裕層中心に100歳以上の超長寿者も多い」
「国民一人あたりのGDPが5000㌦までは、額が伸びるほどその国の平均寿命は右肩上がりで上昇する。国が豊かになり栄養・衛生状態が改善してくるからだ。ただ、5000㌦を超すとほぼ横ばい。むしろジニ係数のような所得分配の不平等の差が国民の健康状態や寿命を左右するようになる。これが相対所得仮説と呼ばれる考え方だ」
競争社会になれば、「勝ち組」はいつ自分も「負け組」になるのかという不安に苛まれる。格差が大きい社会ほどストレスは大きくなるだろう。自分におきかえたらよい。
近藤氏は講演会でいつもつぎのように質問をするという。
あなたの年収が600万円で周囲の人の平均より100万円少ないケースと、年収が500万円で周囲より100万円多いケースとでは、どちらがストレスを感じなくてすむか? 8、9割の人が絶対額が少ないのに後者を選ぶというのだ。
社会的な弱者が健康に不安を感じるような社会は少なくとも是正されないといけないだろう。
議論はこれから尽くされないといけない。だが、格差社会は「健康の不平等」を生む可能性をもっていることだけは確かなようだ。
注;等価所得は、世帯所得を世帯人数の平方根で割ったもの。
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「医療者が認識すべき格差の影響 経済格差が引き起こす健康格差」という橘木俊詔氏(京都大学大学院教授 経済学)と近藤克則氏(日本福祉大学教授 社会福祉学)の対談が週間医学会新聞に掲載されています。
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2007dir/n2718dir/n2718_01.htm
お知らせいただき、ありがとうございました。ベースは同じようですが、後半の医師不足、経済成長にかかわる問題も興味深いものですね。
今後とも宜しくお願いします。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070701it12.htm