森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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イスラエル、レバノン全土を攻撃
私たちが国連での北朝鮮ミサイル発射に対する各国の対応に目を奪われているときに、一方で、イスラエルのレバノン侵攻という国際的には無視できない「紛争」が起きた。今日までについては別のエントリーでのべたが、事は深刻さを増している。
『朝日新聞』によれば、イスラエルは15日、レバノン南部を中心に4日連続の攻撃を行った。中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、イスラエルの軍事作戦による死者は100人を超えた。国境に通じる幹線道路のほか、レバノン第2の都市トリポリ、ベイルート中心部と港も爆撃されるなど攻撃はレバノン各地に広がっている。
http://www.asahi.com/international/update/0715/025.html
要するに戦火はレバノン全土に広がったのだ。
私たちは脳の扁桃核という部分で快・不快を感じるといわれる。私たちは、自分を脅かすものにたいして、怒りや恐れの感情を抱く。そのものにたいして、勝てると感じれば怒りがわき、戦いを挑む。逆に負けると思った時には恐れが生まれるだろう。
怒りの感情を煽り立てる、「敵」としての他者の情報は、人間としての思考を停止させ、快・不快の単純化された二項対立の二者択一を迫ってくる。動物的反応を求めてくる。
イスラエルとヒズボラのいまの対応はおそらく、この文脈でとらえることが可能ではないか。
イスラエルの行為にたいする各国の反応をいくつかあげると、仏・シラク大統領は14日、レバノン爆撃にふれて「レバノンを崩壊させる意図があるのではないか」とし、シスラエルの行動を「度を越した」と非難した。
緊急会合をもった国連安保理では、中国代表が、イスラエルを「非難する」とのべ、軍事行動の停止と陸海空の封鎖解除を求めた。ロシア代表は、ヒズボラを非難しつつ、イスラエルの軍事行動を「過剰で不適切な武力行使で、レバノンの主権と地域統合、地域の平和を脅かす」と指摘した。英国連大使はシリア、イランを名指し、ヒズボラのイスラエル兵の釈放と攻撃停止を要求した。イスラエルにたいしては「民間人の死や被害を避ける自制を」と求めた。それぞれの国のイスラエルとパレスチナとの関係を反映し、微妙に発言も異なっている。
わが小泉首相は、G8会議に先立ちイスラエルを訪れ、紛争に関して「目には目の対応ではいけない」旨のことを共同会見でのべたことが報道されていたが、イスラエル首相に一蹴されていた。
G8が開催された。ここでは、国連での決議を受け、ひきつづき北朝鮮ミサイル発射問題が議論されるだろう。イスラエルのレバノン侵攻問題も議論してもらいたい。Gという、その名にふさわしい議論がされー望むべくもないかもしれないがー、世界中の世論を喚起するような結論を出してほしいものだ。
『朝日新聞』によれば、イスラエルは15日、レバノン南部を中心に4日連続の攻撃を行った。中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、イスラエルの軍事作戦による死者は100人を超えた。国境に通じる幹線道路のほか、レバノン第2の都市トリポリ、ベイルート中心部と港も爆撃されるなど攻撃はレバノン各地に広がっている。
http://www.asahi.com/international/update/0715/025.html
要するに戦火はレバノン全土に広がったのだ。
私たちは脳の扁桃核という部分で快・不快を感じるといわれる。私たちは、自分を脅かすものにたいして、怒りや恐れの感情を抱く。そのものにたいして、勝てると感じれば怒りがわき、戦いを挑む。逆に負けると思った時には恐れが生まれるだろう。
怒りの感情を煽り立てる、「敵」としての他者の情報は、人間としての思考を停止させ、快・不快の単純化された二項対立の二者択一を迫ってくる。動物的反応を求めてくる。
イスラエルとヒズボラのいまの対応はおそらく、この文脈でとらえることが可能ではないか。
イスラエルの行為にたいする各国の反応をいくつかあげると、仏・シラク大統領は14日、レバノン爆撃にふれて「レバノンを崩壊させる意図があるのではないか」とし、シスラエルの行動を「度を越した」と非難した。
緊急会合をもった国連安保理では、中国代表が、イスラエルを「非難する」とのべ、軍事行動の停止と陸海空の封鎖解除を求めた。ロシア代表は、ヒズボラを非難しつつ、イスラエルの軍事行動を「過剰で不適切な武力行使で、レバノンの主権と地域統合、地域の平和を脅かす」と指摘した。英国連大使はシリア、イランを名指し、ヒズボラのイスラエル兵の釈放と攻撃停止を要求した。イスラエルにたいしては「民間人の死や被害を避ける自制を」と求めた。それぞれの国のイスラエルとパレスチナとの関係を反映し、微妙に発言も異なっている。
わが小泉首相は、G8会議に先立ちイスラエルを訪れ、紛争に関して「目には目の対応ではいけない」旨のことを共同会見でのべたことが報道されていたが、イスラエル首相に一蹴されていた。
G8が開催された。ここでは、国連での決議を受け、ひきつづき北朝鮮ミサイル発射問題が議論されるだろう。イスラエルのレバノン侵攻問題も議論してもらいたい。Gという、その名にふさわしい議論がされー望むべくもないかもしれないがー、世界中の世論を喚起するような結論を出してほしいものだ。
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