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危機を覆い隠すマヌーバー=与謝野新党?
党内では長老に近い位置にあるだろう与謝野馨が自民党をでるそうです。何やらふお~んな感じがしないでもありません。が、下野した自民党についてはいわば没落の一途という感想をもたざるをえない現状にあるわけですから、自民党の内部からこうした動きがでてくるのは不思議ではありません。すでに離党しているあの鳩山邦夫とちがって、少なくとも現在の自民党のなかで占める与謝野馨の位置は軽くはありませんから御家の一大事といえなくもありません。こんな動きは、二大政党制をめざす勢力にとって一端は民主党による政権交代でその意図は保持されたかのようにみえるのですが、あにはからんや、思惑どおりに事がすすんでいないことの証左でもあるのでしょう。第一、すでに自民党が再び政権につくだけの勢いをもっているのかといえば、どうみてもそうは思えない。
かたや民主党。政権について磐石な運営に近づくには程遠いだけでなく、すでに政権運営そのものが危うい事態ともいえるでしょう。それは、前エントリーで少しふれたように亀井と菅がテレビ放映中であるにもかかわらず、見苦しいまでのやりとりをくりかえしたことに象徴されています。すでに民主党の、もっと厳密にいえば鳩山政権の余命はどこまでか、こうした関心が現実のものとなっているように私には思えます。
こうしてみれば、保守支配層が願っていた、二つの政党による権益を保持する範囲内での政権の交代は、ほぼその目論見がはずれたといえるのかもしれません。逆にいえば、与謝野馨の自民党離党も、この現状があればこその動向です。本質的にいえば、自民、民主以外の政党が力をつける条件を今のうちに摘みとろうというわけです。もちろん私は、渡辺喜美の「みんなの党」をここでいう自民、民主以外の政党に位置づけているわけではありません。与謝野の今回の動き同様に、渡辺の党もまた、自民、民主と同じ枠組に入っているといってよい。つまり、従来の自民党政治の基本線をふまえ、その枠内の政治をめざすのか、そうではなくその枠組から抜け出して新しい政治を模索するのか否か、これが今のわが日本国に問われているのではないあでしょうか。与謝野も渡辺も、自民党政治の転換を唱えているわけではありません。
現民主党政権の余命の話をしましたが、まだ誕生後半年にすぎないのにこの現状です。小泉後の政権動揺、鳩山由紀夫政権も先がみえてきたという思いをぬぐえません。すでにアポリアに直面する現政権について、ここでふれました。このアポリアは、依然、難問として民主党政権に立ちはだかっています。そこであげたのは、2004年分の政治資金収支報告書の内容を小沢が報告を受けていた、小沢「黒人を選んでまで」発言の波紋、鳩山首相、寄付に関与、野田財務副大臣発言「選挙権ほしいなら帰化すればいい」の4つの問題でした。その上で、いよいよ普天間基地移設問題は解決を迫られる、鳩山由紀夫にとっては待ったなしの難問です。すでに米国に返答する基本方向は、もれ伝えられているところです。その方向は、まさに公約違反の何物でもありません。
民主党の普天間基地移設問題の対応は、民主党が旧来の自民党政治の枠組を抜け出しえないことを示すとともに、現在の連立の基盤そのものをも自ら揺るがしている、そうせざるをえないことを示しています。もっとも社民党がはたして国内・県外移設の立場を堅持できるかどうか危ういものですが。つまり、5月には、社民党のこれまで態度を翻し社民党が民主党に妥協するのか、それとも連立から離脱するのか、社民党にも問われている。
日本の政治にとって、いよいよ米国追随をどうするのか、また大企業奉仕ともいえる政治のあり方をどうするのか、これが厳しく突きつけられているという感想を強くもちます。
それを覆い隠すための策動は、まさにあの手この手という具合にすすめられています(参照)。その際のキーワードが新党ということでしょう。が、これまでも新党がいくつもできてきた経過がありますが、どうでしょうか。はたして新しかったでしょうか、その思想は。私は少しもそうは思いません。最近の新しいものをつくろうとする動きのなかには、小沢一郎がほとんどからんでいます。しかし。現状をみれば、それが欺くための手法にすぎないことが手に取るように分かるのではないでしょうか。ましてや与謝野は、自らつくろうとする新しい政党の何たるかも語らないのですからね。推してしるべし。
新党とは彼らの危機を覆い隠すマヌーバーにほかなりません。
(「世相を拾う」10041)
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