「声楽を習っている」というと、やはりまだ一般的な趣味とは言えないので、ヘェ~!という反応が多いのですが、続けて言われるのが「大きい声出して歌うのはストレス解消になるから健康にいいね」。
そう、確かに大きな声を出すのはストレス解消になる・・・んだと思うけど、それなら声楽である必要はなくてカラオケでいい。
最近(今頃)気が付いたことがあります。
それは、歌う前の段階でストレスを吐き出しておかないと、音楽としての歌は歌えないということ。
つまり・・・。
私たち社会人は日中仕事をして夜レッスン。
仕事をしているといろいろなことがあるわけです。ギリギリまで仕事をしてレッスン開始時間ギリギリに駆けつける。
まずそれだけでも息が上がっている。さらに、昼間モチベーションダウンなことがあったままの気持ちだったり、先週も練習しないままだったなぁなんて反省しながら来ちゃうと、それはたちまち音楽に影響する。
それって意外にみんな気づいてないんじゃないかな。
多くの人は歌うことで気分転換になる、って思っている。気分は転換するかもしれないけど、なかなか思うように歌えない。むしろ、できないうえに、レッスンできていないことを指摘されるから、「スミマセン・・・」みたいになってさらにストレスが積み重なる。
もちろん、歌えない理由はそれだけではないと思うんだけど、結構、この「昼間のストレス」持ち込みが、仕上がりに影響しているんじゃないかと思うわけです。どうでしょう、集中力欠けるときって、「何か抱えたまま」になってません?
練習して来なかったのも仕方ない、開き直りましょ。って、私はこっちは実はできないんですが。
そんなことで最近やっているのは、レッスンのスタジオに着く前、会社から駅に向かう道でイヤだったことやイヤなヤツを思い浮かべてバカヤロ~と叫んだりアカンベーしたり・・・相当アヤシイ人になります。もしくは会社から出る前にイヤだったことにフタをして会社に置いてくる・・・なんてイメージトレーニングするの。で、電車に乗ったらレッスン曲の音源を聞いて、身体をレッスンの空気に包む。レッスン場所の駅から向かうときには歌のことを考える。次に何やろうかな、とか、今度はこんなドレス来たいとか楽しいことだけ考えて歩く。
そうやってレッスンに臨むと声の出方も全然違うんです。発声しないでいきなり歌うから声が出ない・・・確かに発声してないせいかもしれないけど、それ以上に気持ちの切り替え!だと思います。
明日は門下発表会。
平日ですが夜なので、休まなくても・・・半休でも間に合いますがあえて休暇を取りました。そう気持ちを集中するため。
準備不足でギリギリ前日までかかってしまいましたが、今日、仕上げのレッスンをしていただき微修正終了。今の私にできることは全てやりました。
歌は仕事ではないですが、明日は私のために友達がたくさん聞きに来てくれます。平日の夜遅い時間にわざわざ来てくれる友人たちに、夢遊病の女のラストシーン、苦しみから抜けてHappy End!の気持ちを届けることができるように歌いたい。
平常心で歌えるよう、今日の気持ちを温存して明日に備えたいと思います。
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