フィガロの本番まであと1週間。
12日はチケット完売で、おそらく当日券も出ないとのこと。13日分も残は20枚程度ということですから、これもおそらく売り切れで当日券は期待できないと思います・・・・
さてさてチケットが売り切れうれしい限りですが、緊張・・・・
私の師匠もダリオからのお誘いもあったそうで、初日にいらっしゃるというし!
今日も両キャストの通し稽古。
フィガロの合唱は出番も少ないし、、、、のはずなんですが、合唱メンバーの精度へのこだわりも日を追って高くなり、出番のない2幕はひたすら練習。
TOTでの活動を思い出しました。TOTも、音楽を勉強中のメンバーが先頭に立って、自分たちで舞台を作ることにこだわった団体だったので、私は今回のこの合唱の、良いものを1つの方向目指して作ろうという雰囲気がとても好き。
音楽という共通のキーワードがあれば、そこに年齢も職業も差はないのですから。
控え室で、学生たちが指揮をして伴奏をして、先生方から指摘されたことを、どうやって修正するのがいいのか考える。オペラ経験もほとんどないし、まだオペラ歌手への道に入ったばかりの学生たちですが、「そういえばレッスンでこんなことをやった」と誰かが言えば、それをやってみるなど、アイディアを出し合って作り直していく。
動きをつけてまた練習。「やったことができてないよ」、と声が飛び、また音楽。
わずかしかない合唱だから、丁寧に仕上げていく。
アマチュアがオペラに参加する動機の1つとして、演技をつけながら歌う楽しさというのがあります。ところが、役に感情移入し過ぎて演技が加速、結果音楽が崩れることも多々あります。
ソプラノのパトリ、レナちゃん「私たちは声楽家なんだから・・・」。
そう、やっぱり音楽優先でしょう。最近の演劇志向も、声楽技術があってこそ。「歌劇」であり視覚から入る部分を考えれば、演技がより自然であればそれにこしたことはないんですが、それができるようにはなるには時間が必要ですね。
通しが終わると必ずダメ出しがあります。
Aキャスト後のダメ出しは「慣れてきたので、少し崩れてきている」ということ。
そうそうありがち。音楽でも演技でも、慣れてくると、いつの間にか勝手にやってしまって・・・・。少しの空き時間も利用しての自主練でBキャストの通し。
終了。
ダリオから出た言葉は「OK、何もないよ!」。
「ワ~~」と歓声が上がる。
ついに私たちの合唱も完成しました。あとは、これを維持しさらにブラッシュアップしていくこと。音楽はフレーズ感や歌うポジション、気をつけないとすぐ崩れるので、気を引き締めて臨まないと。
Bキャスト、すごくいい感じ。喜劇として、よく作りこまれているように思います。
本番客席で見たいくらい。
Aキャストは実績を積み上げてきた方々ですから、もちろん素晴らしいのですが、ダリオが作りたい表現は、若手のBキャストのほうがより実現度が高いのではないかと思ったりしています。私の推測ですけど。
来週は1週間休暇を取って稽古に臨みます。
ご来場くださる皆様、期待してください。どうぞお楽しみに!
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