Mくんとのデート 2

2017-10-18 23:56:25 | ストロベリークォーツ
約束した喫茶店の駐車場。
エクストレイルに凭れて立つMくんは、めちゃくちゃかっこよかった。
案内された席は、カップル席だった。
Mくんは、ホットサンドのセットについていたシフォンケーキを、私にくれた。

悪いことは、何一つ無かったのに、哀しくてたまらない。
どうしてだろう?

本当はわかってる。

哀しかったのは、
Mくんの新しい就職先が、遠くになっちゃったこと。
Mくんのお母さんが、私より年下だったこと。
私の他にも、プレゼントを持って行く、M病院の時の患者さんがいるということ。

でも、そんなことより、何よりも、
やっぱりここに戻る。
だったら、あれらの言動は一体何だったのか!?

ほぼ2時間、いろんな話をした。
仕事の話。
子供の話。
将来の夢。
昔の恋バナめいた話。

本当に、同世代の友達と話しているよう。
それともMくんは、お母さんともこんな話をするんだろうか?

これが最後かもしれない。
そう思って、何度も何度もMくんの顔を見つめた。
そうだ。Mくんはこんな顔をしていた。
最後に会ったのは、半年も前だから、
写真の中のMくんの顔とかが、いろいろごちゃごちゃになって、
よくわからなくなっていた。
そう、Mくんは、こんな顔をしていたのだ。

また会えるだろうか?
私はそのうち、本当にMくんの顔を忘れてしまって、
でも、この切ない恋心だけは残るだろう。

もうこれで終わりにしようと思う私がいる。
同時に、来年も再来年も、その後も、ずーっとバレンタインにチョコを渡そうと思っている私もいる。
(多分、後者が勝つ!)

どうか、Mくんの夢が叶いますように。
その時には、お花を贈ろう。

Mくんとのデート

2017-10-18 16:27:21 | ストロベリークォーツ
結果的に、Mくんに「さよなら」を言いに行ったことになったのが、去年の7月の終わり。

もしかしたら偶然を装って会えるかもしないと思って、出かけて行ったXデーは、去年の10月の初め。
今思えば、あの時は会えたのは、本当に奇跡と言ってもいいほどの偶然。

がんばってがんばって、連絡先を手に入れたのが、今年の年明け。

ほぼ1ヶ月遅れでバレンタインのチョコを渡した、今年の3月。

ショートメールが、ラインに変わったのが8月。

そして、とうとう、Mくんとお茶しに行った。


今は、何をどう考えたらいいのかわからない。
楽しかったし。
いろんなこと話せたし。
意外な話も聞けた。

嬉しくもあったし、哀しくもあった。

もしかしたら、いつか私が望んだように、
Mくんが、恋の相手としてでなく、私の現実の世界にやってきてくれたってことなのかもしれない。