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だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

絹が繋ぐ愛

2007-12-29 21:05:01 | 映画
お正月映画の「シルク」(07)は、カナダ/フランス/イタリア/イギリス/日本合作映画。監督は、「グレン・グールドをめぐる32章」(93)「レッド・バイオリン」(98)のフランソワ・ジラールでカナダ人。原作は『海の上のピアニスト』を書いた、イタリア人のアレッサンドロ・バリッコ。

出演者もアメリカ人のマイケル・ピット、イギリス人のキーラ・ナイトレイやアルフレッド・モリーナ、そして日本から役所広司、芦名星、中谷美紀たち。音楽を坂本龍一が担当しています。インターナショナルな映画ですよね。で、ストーリーの前にアルフレッド・モリーナのお話。1953年5月24日ロンドン生まれの彼は、父がスペイン人、母がイタリア人という家に生まれました。

デビュー作は「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(81)で、私が強烈に意識したのが「プリック・アップ」(87)。ジョン・ラーの原作をスティーヴン・フリアーズが監督。主演はゲイリー・オールドマンでした。ホモセクシャルが禁止されていた60年代のイギリスを舞台にした、愛と悲劇の物語でした。

その後のモリーナは、国を越えての映画出演を続け、国際スターの地位を確立しています。作品の多彩なこと!「スパイダーマン2」(04)では、オットー・オクタビアスことドック・オクを、「ダ・ヴィンチ・コード」(06)ではアリンガローサ司教を存在感たっぷりと演じていました。

今度の「シルク」でも、貧しい村に製糸工場を作るバルダビューという男を演じています。19世紀のフランス、戦地から帰還した青年エルヴェ(ピット)は、エレーヌ(ナイトレイ)と出会い、恋におち結婚します。その頃、バルダビューがやって来て製糸工場を作り、おかげで村は潤い始めます。

しかし蚕の疫病が発生し、バルダビューはエルヴェに“世界で最も美しい絹糸を吐く”という、蚕の卵を求め果てなく遠い極東の国、日本に行くことを頼まれるのです。遥か遠い見知らぬ国への果てしない旅…。ようやくたどり着いたのは、幕末の日本のある村。そこで闇の権力者原十兵衛(役所広司)と彼の妻として仕える少女(芦名星)に出会います。

こうして、故郷と異国にそれぞれの想いを秘め、何度も行き来する旅が始まるのでした。美しくも哀しい愛の物語。撮影のアラン・ドスティエの映像を堪能しましょう!

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