だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

内戦のスリランカから、フランスへ

2015-12-25 21:37:56 | 映画
第68回カンヌ国際映画祭、コンペティション部門グランプリ受賞の「サウルの息子」(15)。無名の新人監督ネメシュ・ラースロー、ナチス強制収容所が舞台の映画。

同じユダヤ人の死体処理に従事するハンガリー系ユダヤ人、サウルの苦悩を描いています。この作品、ぜひ見たい!そして今回、最高賞のパルムドールを受賞したのが…

ディーパンの闘い」(15)です。監督は「真夜中のピアニスト」(05)、グランプリ受賞「預言者」(09)、「君と歩く世界」(12)などのフランス人監督ジャック・オーディアール。

審査員長ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が、“最高!”と絶賛した本作。もう、見たいです!グザヴィエ・ドラン、ギレルモ・デル・トロ、ジェイク・ギレンホールたちも審査員でした。

1983年7月、イギリス統治下のスリランカ。元兵士のディーパン(アントニーターサン・ジェスターサン)は、フランスに入国するため、赤の他人の女ヤリニと、母親を亡くした…

少女イラヤルと家族を装うことに。なんとか難民審査をパスした3人は、パリ郊外の集合団地で一緒に住むことになります。さらにディーパンは、管理人の職を手に入れます。

昼間の明るいうちは外で家族を装い、部屋に帰ると他人に戻る日々…。少しずつ距離を縮め、本当の家族のようになっていく3人。ようやく、ささやかな幸せに手を伸ばしたとたん…

新たな暴力が!団地に巣食う密売組織や、ディーパンがかつて所属していた組織が彼らの前に現われるのでした。戦うことをやめたディーパンでしたが、愛のため、家族のために…

再び、戦うことを選ぶのでした。果たして、3人の未来は?主役を演じるのは、スリランカ内戦の元兵士で、亡命後、作家として活躍する演技未経験者。「預言者」でも…

主役のマリクに未経験者のタハール・ラヒム(「消えた声が、その名を呼ぶ」(14)に主演)を配し、スターダムに押し上げたオディアール監督。本作も、監督の手腕に大期待です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アボリジニと虹蛇の伝説 | トップ | シュワ、娘を守る! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事