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映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

モリコーネの子守唄

2007-07-15 21:25:11 | 映画
イタリアの監督ジュゼッペ・トルナトーレの作品は、まだ10本程度しかないんですね。意外。実はかなりのお年と思っていたら、1956年生まれでした。勝手な思い込みで、高齢な巨匠のイメージを持っていました。それにしても寡作な方です。

監督&脚本作品は、デビュー作の「“教授”と呼ばれた男」(86・未)。大ヒット作の「ニュー・シネマ・パラダイス」(89)。マストロヤンニ主演の「みんな元気」(90)。3人の監督によるオムニバス「夜ごとの夢/イタリア幻想譚」、内1本を担当(91)。←これ、未見。

ジェラール・ドパルデューとロマン・ポランスキーを主演に迎えたサスペンス映画 「記憶の扉」(94)。シチリアを舞台にした感動作「明日を夢見て」(95)。そして、ティム・ロスの静かな演技が光る「海の上のピアニスト」(99)。さらにモニカ・ベルッチの魅力を最大限に活かし、世界中にその美しさを知らしめた「マレーナ」(00)。

そして6年ぶりの新作が、この秋公開です。「題名のない子守唄」(06)。監督の作品は主に男性が主役。しかしこの作品は、めずらしく女性を主役に据えて、映画のムードをミステリアスに仕上げています。舞台は、北イタリアの港町トリエスタ。ある日、長距離バスでこの町にやって来たイレーナ(クセニヤ・ラパポルト)。

彼女は、ある目的を持っていました。貴金属商を営む裕福なアダケル家(ミケーレ・プラチド&クラウディア・ジェリーニ)に入り込むため、メイドになりたいと願っていたのです。でもそうは簡単にはいきません。とりあえず、掃除婦としてレジデンスに雇われます。

やがてチャンスが訪れ、彼女はアダケル家のメイドになります。彼女とアダケル家の4歳になる娘テア(クララ・ドッセーナ)との、ほのかな愛情。それなのに何を隠し、どんな目的があるのか?復讐?償い?後はラストを待つしかありません。

監督と長くコンビを組み、多くの作品で美しい音楽を提供してきた、巨匠エンニオ・モリコーネ。この作品でも、映画の持つミステリアスなムードを盛り立てます。本当に美しい音楽。2007年のアカデミー名誉賞を受賞。題名の“子守唄”の意味は?ねえ、モリコーネさん?

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