だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

庭に集まる人々

2011-10-02 17:33:04 | 映画
映画監督マイク・リー。1943年2月20日、イングランドのサルフォード出身の68歳。監督デビューは「ブリーク・モーメンツ」(71未)。「ネイキッド」(93)で、カンヌ国際映画祭の監督賞受賞。

脚本も担当するリー監督ですが、実際には脚本を使用せず、現場で俳優たちにほぼ即興で演じさせ、キャラクターやセリフを皆で作り上げるんです。この話を知ったのは、「秘密と嘘」(96)を見た時。

リハーサルを徹底して行い、俳優たちがその場で役を演じる…。すごいなぁ~と感心したものです。この作品ではカンヌ国際映画祭の女優賞(ブレンダ・ブレシン)、国際批評家連盟賞(マイク・リー)

そして作品賞にあたる、パルムドールを受賞。未見の方は、ぜひ一度。「キャリア・ガールズ」(97)「人生は、時々晴れ」(02)の後、「ヴェラ・ドレイク」(04)ではヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞。

また、主演のイメルダ・スタウントンが女優賞を受賞。常連には、ブレンダ・ブレシン、イメルダ・スタウントン、ティモシー・スポール、ジム・ブロードベント、ピーター・ワイト、サリー・ホーキンスなど。

わかりますね~。気心の知れた仲間、マイク・リー組とでもいう感じですね。作品の少ない(やっと11本目、未公開含む)リー監督の最新作がようやく公開されます。「家族の庭」(10)です。

トム(ジム・ブロードベント)とジェリー(ルース・シーン)は、人生の秋を迎えた初老の夫婦。2人は仕事を持ち、誰もが羨む幸福な人生を送っていました。休日には野菜作りと、美味しい料理とワインを楽しむ2人。

息子のジョー(オリヴァー・モルトマン)は、親思いの弁護士。しかし、彼らの周りには孤独な人も…。ジェリーの同僚メアリー(レスリー・マンヴィル)は、自分と幸福なジェリーを比べては落ち込んでいました。

そんな登場人物の心模様を丁寧に描いていきます。他に「ヴェラ・ドレイク」のピーター・ワイト。「キャリア・ガールズ」のリンダ・ステッドマン。イメルダ・スタウントンもジェリーの患者役で出演。

スタウントンは「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(07)などの、ドローレス・アンブリッジ役。憎らしいくらいうまい!ケネス・ブラナー監督「ピーターズ・フレンズ」(92)以来のファンです。見ましょう。
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