ホフマンの頭の中

「カポーティ」（０５）でアカデミー賞主演男優賞を受賞した、フィリップ・シーモア・ホフマン。１９６７年７月２３日、ニューヨーク州のフェアポート出身。高校時代から演技に目覚め、卒業後は本格的に演技を学び、舞台に進出。

映画デビューは、インディズ作品「トリプル・ボギー」（９１）での端役。やたら目立つ存在感の俳優。「ゲッタウェイ」（９４）「ツイスター」（９６）「ブギーナイツ」（９７）「ハピネス」「ビッグ・リボウスキ」（９８）

ロバート・デ・ニーロ相手にドラッグクィーンを演じた「フローレス」（９９）は、お気に入り。この頃にはもう～あちこち出ていて、映画ファンにはすっかりおなじみ。「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」（０７）や「ダウト」（０８）でも、助演男優賞にノミネート。

「パイレーツ・ロック」（０９）に続く、「脳内ニューヨーク」（０８）が公開されます。超売れっ子の感がありますね。ホント個性的な風貌と、オスカー受賞の演技派ホフマンはどんな役でもＯＫ。この２本だって全然タイプが違います。

ＮＹに住む人気劇作家のケイデン・コタード（ホフマン）は、画家の妻アデル（キャスリン・キーナー）と娘のオリーヴ（セイディゴールドスタイン）の３人暮らし。一見普通の夫婦も、今はセラピー通い。

ある日アデルは娘を連れて、親友のマリア（ジェニファー・ジェイソン・リー）とベルリンへ。そんなケイデンに想いを寄せる劇場受付嬢のヘイゼル（サマンサ・モートン）とも、うまく行かず…。不運続きのケイデンにあるメッセージが！

なんと“マッカーサーフェロー賞”（別名：天才賞）を受賞したケイデン。人生に行き詰ったケイデンは、突拍子もないことを思いつきます。それは…現実のニューヨークの中に、頭の中にあるもうひとつのニューヨークを作り出すこと。賞金を注ぎ込み、１７年かけたそれは？

果たして頭の中のＮＹってどんな感じ？共演者は、ミシェル・ウィリアムズ、エミリー・ワトソン、 ダイアン・ウィースト、ホープ・デイヴィス。監督・製作・脚本は、「マルコヴィッチの穴」（９９）のチャーリー・カウフマン。

「エターナル・サンシャイン」（０４）以来久々の作品で、しかも初監督！やったぁ～。見なくっちゃ！