眠らない街

将棋、サッカー、スノボ、マンガとちょっぴり恋愛話など。

道場対抗戦への想い

2006年09月17日 | 将棋
道場対抗戦には、ある意味、アマ名人戦やアマ竜王戦以上に懸けていたものがあった
過去形になっているのは、もう「無い」から

道場対抗戦に出場した時、目標はいつも準優勝
「最初から負けるつもりで指しているのか」
と、T師範に言われたことがある。勿論、そんなことは思っていない。
目標が準優勝の理由は2つ。
1つは、調布仲間でチームを編成した場合、3人が実力を十分に発揮すれば、準優勝は手が届く位置にあると思っている、ということ。
もう1つは、調布仲間での最高成績が準優勝、ということ。
これは私が入ったチームではないので、私が入ったチームで肩を並べたいし、現在の方が価値が高いだろう。
優勝を狙うのは、準優勝を達成してからでも遅くないと思う

団体戦なので、チーム編成が一番のポイント。
調布仲間でメンバを組むのだから、全国タイトルホルダーを3人揃える!とかは当然無理
上位に入るための自分なりの条件は、以下の4つ。数字の順に優先度が高い。
①:3人ともモチベーションが高い
②:3人とも全国区に対し物怖じしない
③:安定感のある選手が1人必要
④:武器を持っている選手が2人必要

③は、弱点の少ない選手で、取りこぼしをしないという意味。
MAXは物足りないかもしれないが、MINが低くない。平均点が高く、安定して実力を出せるタイプ。
④は、弱点があっても長所が高い選手で、全国区相手でも自分の型になったら、勝てる可能性があるという意味。
MAXは全国区クラス。一方で下位への取りこぼしもある。波があるタイプ。
調布仲間にはMAXが高くて、MINが低くない選手などいない。③か④の選手しかいないのだ。
で、プランとしては、安定感のある選手がベスト4まで引っ張って、ベスト4以上は武器を持っている選手に託すことになる。

調布将棋センターが閉店になった後、道場対抗戦へは、調布仲間つながりの東府中将棋道場から出場させて頂いていた。
東府中将棋道場から、調布仲間でチームを編成してくれという話が来て、まとめ役の人が3チーム分の「人事」を行う。
「人事考査」には何点か要素があるようだ。
実力、メンバ間の相性・・・どれくらいの要素があるかは分からないが、とにかく強い順にA、B、Cの3チームが決まる。

毎年準優勝を狙っているわけだが、最高成績はベスト4止まり。やはりチーム編成がキモなのかなと思う。
残念ながら、ここ数年は「これなら戦える!」というチームで出場出来ていない。
チームのメンバ全てが、私のように準優勝を狙っている訳でもないし、社団戦や個人戦並みのモチベーションで指せと言うにも無理があるかもしれない。秋恒例のイベントという意識もあるかもしれない
一昨年、私がAチームに「抜擢」されたことがあった。
しかし、他の2人は実力は高いものの、ここ数年モチベーションをすっかり失っている人だった。
実力はあっても「このチームでは上位は望めない」と思った。前述の①がすっぽり抜け落ちている。一方Bチームには、私より強いと思うメンバーが2人いた。①②も十分だった。

何故、こういう編成になるのか分からなかった。
自分には編成権がない。自分の目標を達成するのに、スタートラインにも立てないと思った。

一昨年の大会終了後、若手2人に声をかけた。
実績は低くても、彼らには「武器」の可能性があった。それを1年で磨いてみよう。A、Bチームで「人事」されても辞退し、Cチームで出るなら、まあ許されるであろう。
しかし、この構想は結局×になった。やっぱりギャップがあったのだ。

昨年は、自分でメンバを集めて、別の道場から出場した。
結果は伴わなかったが、昨年のチームは楽しかった。可能性を感じることも出来た
今年、昨年のメンバを集めることは出来ない。
目標を達成するためとは言え、昨年、調布仲間には不義理をした格好になっている。
もう、声はかからないだろうなーと思う。
私の道場対抗への想いは、無くなった。