おんな太閤記～あさひの巻～

ただ券で行ったのですが、それでもちょっと腹が立ちました。

間違いなく今年の観劇ワースト１．本もすかすかなら、主役も全然ダメ。
そもそもあさひなんて主役になるようなキャラじゃないし。かといってピン子をねねにするわけにもいかないし。ってことで苦肉の策だったんだろうけど、ここまでつまらない芝居に仕上げるのもなかなか大変だったのでは？

ピン子があんなに下手な役者だとは思ったこともなかったです。
舞台もけっこうやってるよね？
テレビでは達者に見えるのに、発声もカツゼツも全然ダメで、その上、けなげで哀れな役どころが全然似合わない。
ほかにも秀吉役の渡辺徹とか、大政所役の淡島千景とか、あんたらこんなに大根だったの？とへんな意味で感心させられっぱなし。

ラストシーンで狂って入水自殺をするところなんざ

おまえはオフィーリアか（明らかに意識してる）とどつきまわしたくなりました。

やってる役者は気持ちいいんだろうけど、見せられるこっちはたまったもんじゃない。

客もバカじゃないなあ、と思ったのは、橋田・ピン子というワタオニのゴールデンコンビなのに、がら空きだったこと。二階の袖なんて一人も客がいませんでしたよ。
商業演劇で、カテコがないのを見たのも本当に久しぶりかも。

帰りがけ、石井ふく子女史をお見かけしましたが、あの反応の鈍い客と、がら空きの客席を見て、辛かったのでは？と拝察いたしました。

そんな悲惨な芝居のなかでは、村田雅浩と中田喜子がいい味を出していたかもしれません。