laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

硬軟亀鶴

2024-07-18 | spectacles

新喜劇祭りだっけ七夕祭りだっけ?なんかそういうタイトルの喜劇二題。↑七夕喜劇まつり、でした!

座長は直美さん。
単独で興行打つのが難しい状況の新喜劇と新派が、ちょっとメインストリームからはじかれてる歌舞伎役者を呼んで頭に直美据えて・・・というお家事情がうかがえる布陣。
当方のお目当ては亀鶴。

唐木の看板

まったく初めての狂言。なんというかめっちゃわかりやすいすれ違い喜劇。
たまにはこういうのも良いかw

亀鶴が、がんじろはんがやりそうな上方白塗りバカボン(というほどではないがw)で新鮮。太ったせいかこういう役も違和感がない。ま、ワタシの好きな亀鶴ではないんだけど・・・
一緒に見ていた友人(それなりに歌舞伎も見ている)が亀鶴と気づかずに新喜劇の人だと思ってた、というのは役者にとっては最大の褒め言葉だと思うことにするw
亀鶴くんのすれ違い恋人が春本由香。うーん。この人、松也の妹でなければこんな良い役絶対できないよね・・・なんつかなんのひっかかりもない。特に下手でもなければ綺麗でもない。町娘その1って感じの女優さん。
(別に段ちゃん絡みで恨んでいるわけではありませんw)
例によってなにも知らずに見ていたらなんか素敵な佇まいのおじさまがいる。見たことあるんだけど誰だっけ?と考えてるうちにいなくなった・・・幕あいにチラシを見て瀬川菊之丞さんが出てると知って・・・彼だったか!と膝を叩く。
娘の母役の萬次郎や澤村宗之助も含め、みんないい役者なのに花開く場所がなかなか見つからないなあ。

彌十郎さんみたいに何かのきっかけで売れることもあるからくじけずに頑張って欲しい。

とりあえず亀鶴くんは上方白塗りを目指すならともかく、少し痩せてください(祈

 

鼻のお六

これ、見たことあると思ってたけど知らない話だった。普通に寛美作品として有名だから勝手に知ってると思い込んでただけらしい。

これまた単純に笑ってちょっと泣かせてああ良かった!話。猛暑の中ではこの程度がちょうどよいw

直美さん。さすがの存在感と間合いの取り方は相変わらずなのだけど・・・痩せましたね・・・そして台詞の声量が著しく落ちましたね・・・しょうがないのかな。もう70くらい?
元気で丸丸!が売りだった役者さんだけにちょっと寂しかった。痩せたら目が大きくなってきて、お父さんにそっくりだなあと今さら血を感じたりはしたんですが。

こちらの亀鶴は眼光鋭い(実はいい人)親分サンで、かっこいい!かっこいいけど、いやかっこいいからこそやっぱり痩せて欲しいなあ。
おかみさんが扇之丞。最初誰だかわからなくてチラシ見てああ!と納得。てかもう少し若いおかみさんあてがってやってよwいや、扇之丞さん良かったけどね。
宗之助でよかったんじゃない?宗之助、二つの狂言ともに立役で。。。綺麗な女形なのにもったいない。もったいないといえば菊之丞さん・・・ほんとうにいい役者なのに・・・チラシの主な配役にすら載ってないってどうなの?


白旗を匂いで突き止めるって・・旗って匂いあるのか?とか、警察犬だって実物の匂い嗅がせてから探すよね?とかいろいろ思ったけどそういうこと言っちゃいけない類いの狂言だとはわかってるので単純に笑うことにしました!

新派の女優カルテットに直美さんが「厚化粧!」というところがいちばん笑えました。白塗りってたしかに端的に言えば「厚化粧」だよねぇw

 

というわけで最初から最後まで肩の力を抜きっぱなしの久々の観劇。まあこういうのもたまにはいいかな。

 


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