歌舞伎座中心にできのよい演目が多くて、幸せな月間でした。
MVP
芝翫、吉右衛門、勘三郎の三人でがっつり悩んだ結果
道成寺の花子・勧進帳の義経二役ともに完璧の出来だったってことで
勘三郎
次点は車引の芝翫、吉右衛門
それに演舞場から黒塚の右近
MIP
切られ与三の「若い者」
左十次郎!!!
久々に着流しの渡世人姿が見られました。
何度も書いてるようですがやくざ姿させれば日本一のさとぴー。
小姓姿日本一の梅丸。これだけは譲れません。
次点
石切梶原の俣野 歌昇
よくて当たり前っちゃ当たり前なんだけど。ああいうきっちりした芸を持った役者は本当に見ていて気持ちいい。
MDP
鏡獅子の海老蔵
(特に前シテ)
女形の踊りはやめといたほうがいい。
夜の部の伊達の十役は賛否両論だが、見ないで済んでよかったかも。
国立のOTくんは、まだ若年ということで保護観察にしておいてあげる。
作品賞
これまた道成寺・車引・黒塚・袖萩・(楽の)草摺引など候補満載の中・・・
空前絶後だろうってことで、
車引
アラサン(傘寿)の国宝二人の初役への挑戦、ただ挑戦しただけじゃなくて十二分の成果。今年のナンバー1はすでに決まっちゃったのか、みたいな勢いです。
次点は道成寺と黒塚
道成寺は時分の華とまことの華の共存の瞬間に。
黒塚は、血という形でない芸の継承が可能だってわからせてくれた感動に。
充実した月でした。