laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

これ以上を望んでは罰があたるだろう。でも。

2010-01-22 | kabuki a Tokio

とうとう100日切ってしまいましたね。

春の寿

 

京屋さんのご出演は一日限りの春の夢だったようで。

前半はぼーっと見てました。福ちゃんは梅玉さんとかと組むとおとなしくていいなあ、とか。
後半、女帝が出てきて、ああやっぱり魁春さんか、とがっかりしたようなほっとしたような気分でいたらいきなりクララが、じゃなくて魁春さんが立って前に出てきたのでびっくり。初日近辺は京屋さん用の振り付けで座ったきりだったからね。

でも立った魁春さんの踊りはほとんど見る暇がなく、筋書きと首っぴきで「御曹司を探せ!」(なんせほとんど見たことない御曹司が四人。どれがどれだか当てはめるのが大変)をやってるうちに終わっちゃいました。

高麗蔵さんと松江さんにいたっては一度も確認しなかったんじゃないだろうか。

 

 

車引

 

初見の大感動はちょっと薄れたけれどやはりすばらしかった。

 

大感動が薄れた要因のほとんどは吉右衛門の声。
まあ予想はされたけど、あれだけ脳天突き抜けるような声を二週間以上も出し続けていたらつぶれるよねぇ。さすがに工夫して聞き苦しいところまでは行ってなかったけれど、迫力不足は否めなかった。
もうひとつ、桜丸の芝翫さんが、こちらは慣れてきたのか、前回の初々しいかわいらしさが2割減って感じ。前回の必死で梅王についていく小動物の得体の知れないかわいらしさ、あれは初役ならではのものだったのか。それにしても80過ぎて初々しくなれる役者って仕事はある意味うらやましい。
梅王丸がちょっと弱っちく(十分強いけど)なった分時平の存在感が前より増したような。富十郎、動きさえなければまだまだ迫力あるよね。
で、ある意味一番安定していたのが松王の幸四郎。三兄弟ではぐれてる感じもよくでてたし。

今、筋書きを読んでみたら本文での三つ子の設定って

「生ぬるこい桜丸が顔つき、理屈めいた梅王が人相、みるからどうやら根性が悪そうな松王が面構え」

なんだって!

もうこの三人ぴったりすぎ!決定版というべきではないでしょうか。
いや高麗屋さんも含めて褒めてますって。

 

道成寺

 

車引がよかったものの初見をしのげなかったとすれば、こちらは初日近辺よりさらに深みを増した表現と、媚びない姿勢で慄然とする舞踊世界を見せられた感じだった。

個人的にまだまだ好きになれない僻目根性でいえば「芸術院とかブンカなんとかとか狙い路線に入りました?」と突っ込みたいところだし、実際そうなのかもしれないけれど、媚を抑えて深みを出す、なんて一口にいって、すぐできる役者など世の中にほぼいないだろう。

やはりこの人の資質は計り知れないんだと、好き嫌いは別にして、この人の最上の状況を目撃できる幸福をしばし味わうことにした。

 

けれんは全部なくしちゃっていいんじゃないか。今の状態の勘三郎なら。引き抜きはずるりと蛇体になる部分だけでいいし、鐘入りで終わりにして欲しかったなあやっぱり。

いや押し戻しの團十郎、先日の勧進帳より声が出ていてよかったんだけど。左十次郎の迫力ある鱗四天も見られてうれしかったんだけど。

 

中二つが最高なのは同じ印象だけど、最初に見たときは車引>道成寺だったのが今回は道成寺>車引に変わったかな。

 

 

切られ与三

 

前回何の期待もしないで見て意外とよかったのだけれど、そういうわけで今回はちょっと期待しちゃったらいまいちだった。

まあこんなもんでしょう。

特に前回悪くないと思った源氏店の後半部がだれた。

染五郎のせりふが姿の1/10も魅力がないのと、弥十郎の蝙蝠安に暗さがないのがつまらなくしている要因だと思うのだが、結構難しいよね、あの場をだれずに持たせるのってきっと。

最近特に世話物の福助には(生でみたことないんだけど)歌右衛門を感じさせられる瞬間が増えている。今回も源氏店で黙ってる部分に色濃く感じた。まあ黙ってるといいってのは昔からなんだけどさ。

 

ってことで満足は満足だったんだけど、一度目を超えてないってことと、結局雀右衛門を見られなかったという二点がタイトルにつながるのでごじゃいます。

楽、浅草じゃなくて歌舞伎座見たくなってきた・・・


ここはどこ?

2010-01-22 | passe-temps divers
ほら、フランス大使館。




執務室もこんなにおしゃれでかわいく変身。



これ、マジ欲しいんですが。



治外法権だからこそ(違う)の偽札製造室


トイレもこんな素敵な落ち着かなさに


ハンガー跡は日常なのか作品なのか不明


消火栓は一行加えれば作品に(読めますか?)


作品的には自然を使ったものが気に入った。たとえばこれとか


いちばんのお気に入りはこれかな。色っぽい。



股の間からマリオ



1月31日までやってます。なんと無料。太っ腹だね。
触ったり写真撮ったり自由なのもさすが。