laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

緊張が解けて

2010-01-12 | kabuki a Tokio

二部、初日を見た限りではいまいちで、袖萩見たさに四回もチケット取っているのにどうしよう?恒例パス大会かしら?と思っていましたが、袖萩も悪太郎も二回目のほうがずっとよかった。パスしないですむかも。

袖萩

 

勘太郎の声はいまいちなんだけど、こちらが慣れたのか、最初から覚悟してたせいか、むしろパパの花子の声を聞いたせいか、「パパよりましじゃん」と思ってしまいました。なんという比較対照!

たぶんパパの若いころはもっとまともな声だったと思うので、これから兼ねる役者を目指すなら、のどだけはもっと大切にしていただきたい。うわさによれば相変わらずヘビースモーカーらしいので、謹んでほしいなあ。

二役ではあるが声は三色使い分けなければならないので、(袖萩・桂中納言・貞任)これはまことに大変な役ですなあ。
つくづく思ったのはどんどん「立役」しかも「大立役」の役者になりつつあるのかなあということ。後半の貞任はもうまことにすんばらしいとしかいいようがない迫力。
播磨屋さんに習った(よかったね!)らしいけれど、あの大きさはたぶん父親に教わったのでは出せなかったのでは、と思ってしまう。
今後名前をついで行くんなら兼ねる役者を目指すんだろうけれど、今ののどや体つきを見ていると無理くり兼ねる役者を目指さないで大立役を目指したほうがいいのかもなあ・・・なんてカンタの女形大好き!なあたしすら思ってしまった。

いや、やっぱりカンタの花子と弁天とお光とそしてお岩は見たいなあ・・・

 

すんません、今回カンタについてのみの感想でおしまいです。芝居全体については次回。

 

悪太郎

 

これも初日よりずっとよかった。

とくに亀治郎がすばらしかった。

初日は硬かったもんなあ。亀治郎ほどの人ですら緊張するのかな。

踊りの線のやわらかさ、自由自在な動き、これはもう正直若手どうこうではなくて勘三郎と並んで2トップといってもいいような気がする。この二人、あたしの中では勘三郎の長男wより似てるんだよね。

なんつーか踊りの質、見せ方、そして芸そのものへの姿勢に類似点が感じられる。

すっげーうまいんだけど、どっか苦笑いを交えて遠巻きにしてしまうタイプ。

というわけで、苦笑いを含みつつ、うまいなあと舌を巻かせていただきました。

 

この芝居も亀治郎の感想のみにて。

 

あ、一言だけ。

大名と太郎冠者、なんとかしろ!w