laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

エイテツかっけー

2010-01-28 | spectacles

伝芸界のたのきんトリオ(古っ)こと亀井・田中三兄弟が歌舞伎や能やあちこちのゲストを招いて開催し続けてる伝芸入門シリーズ。

何回目になるのかな。近所が会場ってこともあってほぼ皆勤に近い出席率ですわ。

特に今回は昨年マイ・プチブームとなった林英哲がゲストとあって、勇んで出かけました。

期待にたがわずタイトルどおり。

はい、みなさんご唱和ください。

英哲、かっけー!!!

素でしゃべってるとほんとただのちっこい筋肉質のおっさん(魚河岸あたりにいそう)なのに、撥を持つと突然超かっこよくなるのだ。

金沢城の中村屋の公演では弟子も引き連れてやった『三絶』のソロヴァージョン『宴』を演奏したんだけど、個人的にはソロのほうが好きかも。竹井なんとかさんの笛もなかなかむせび泣いてて和太鼓とよくあうし。

もうこのパートだけで大満足でした。

あ、あとは謡曲『高砂』のお稽古を観世喜正さんにつけてもらったこと。
邦楽って不思議よね。お手本の歌が一度目と二度目で音程ぜんぜん違ってるの。あれでいいんだよね。結局節回しのパターンと味が合ってればいいんだろうな。洋楽になじんでしまった自分の耳と硬くなった頭ではなかなか慣れそうにもない。謡曲習おうかと思ったこともあるんだけど、無理かも。

でも楽しかった。

 

♪た~か~さ~ご~やぁ~~~~って謡えるようになっても、梅玉さんにこの調子で大向こうをかけてはいけませんよ。間延びすることおびただしい。

 

あとは・・・まあつけたしというか。

 

その『高砂』を仕舞で喜正さんが舞うのだけれど、やっぱり能ど素人としては面をつけて衣装もつけてやってくれたほうがかっちょいい気がした。ワキの謡い手さんに一人若いイケメンがいたのでその人ばかり見てたのもいかんかったか。

もうひとつ、『老松』を愛之助が踊った。
最初めでたづくしのあたりはきっちり踊れていてさすが愛之助も家元になっただけあって精進してるな、と思ったんだが、廓話の色っぽい振りになったらがっかりだった。まったく色気がないんだもん体にも手先にも。

 

ってことで能と歌舞伎にはいまいち感心できなかったんだけど、エイテツ&喜正せんせーで元は取った気になったのでまあよかったんじゃないでしょうか。