錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

月と国際宇宙ステーション

2015年02月24日 | 風景
昨日は黄砂が飛来し決して良い条件とは言えなかったのですが、午後7時37分に国際宇宙ステーション(ISS)が北西の低い空から現れて天頂付近を通過して行きました。
そして、その国際宇宙ステーションは西の空で輝いていた月の横を通過したものの、空高く昇るに従い、これまで照らされていた太陽光から外れて緩やかに闇の中へと消えていった。
で、これは余談ですが…
何故、この国際宇宙ステーションなど人工衛星が点ではなく線として写るのか?と良く質問されます。
撮影知識のない人には少し難しい話になると思いますが、辺りが暗くなった中で星や風景を撮影しようとすると、その時に合った時間だけカメラのシャッターを開けたままにしなくてはならないのです。
そこへ、こののような国際宇宙ステーションや飛行機、或は流星などがアングルの中へ飛び込むとシャッターが開いている時間だけ発光体が移動するので線となって写ってしまうのです。


ちなみに国際宇宙ステーションは時速、約28,000kmという恐ろしいほどの早さで移動していていて、これを秒速に直すと一秒間に約8.000mという超高速移動をしているのです。
では、それを画像で見るとどうなるのか?と言うと…
この上に()にUPした画像が15秒間シャッターを開けたままにして撮影したものですから単純計算で8000(m)×15(秒)で120000m(12km)を移動した国際宇宙ステーションの光跡が、ここに線となって写っているんですぅ。

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シジミチョウの油抜き

2015年02月22日 | 昆虫・植物
以前のブログでオオシモフリスズメの油抜きをUPした事がありましたが、今日は展翅していたクロツバメシジミの羽に油が滲んでいたので、何かの参考にでもなればと、その方法をUPしてみる事にしました。
って、事で早速…
上にUPした画像は展翅板から外したクロツバメシジミですが左右ともに同じ個体です。
そして、分かり易いように画像左側では油が滲んだ部分を黄枠で囲って込みました。
ちっこいモノを展翅して、後で油が出たりしていたらマジでショックですよねぇ。

ちなみに裏も確認すると左後翅(画像では右下翅)だけでなく、前翅の裏面にも油が…
※こちらも黄円で囲ってみました。
で…
先ずは平板の展翅板の両サイドに同幅に切ったコーヒーフィルターを乗せてパールピンで固定するのですが、今回は、ちょうど目の前にティッシュがあったので、これを重ねて代用してみました。
そして、油が滲んだチヨウを裏向きに置きます。
で、この裏向きの理由については後でカキコしますね。

さぁ、これからが油抜きです。
先ず、筆にアセトンを含ませて翅の基部から垂らしていきます。
この時に、油が滲んだ翅だけで終わらせたりすると、後々、処理しなかった羽でシミになったりするので全ての羽で同じようにアセトンを浸み込ませます。
アセトンが翅先へと向かうように垂らすと後の結果が良いようです。
そして…
何故、裏面での作業かと言う理由は、表の面で作業をすると展翅版に上手く乗らなかったり、筆先で翅の鱗粉を落としてしまう可能性があるからです。

画像の左側がアセトンを全体に垂らした状態でですが、この時にアセトンが羽に滲んだ油を溶かし、それと同時にアセトンに溶けた油が下に敷いたコーヒーフィルター(今回はテッシュですが…)へ吸い取られるって事ですね。
そして、その塗布したアセトンが気化してくると右側のような状態になりますが、この状態であっても乾燥は完全ではありません。
特に腹部などは時間を要します。

先にも述べていますが、翅に滲んでいた油はアセトンに溶け、下に敷いたコーヒーフィルター(くどいようですが、ここではテッシュです)が吸い取ってくれていますので、翅にあったテカテカの油は綺麗に抜けて後翅外縁にある斑紋も綺麗に表れています。
大きいものだと、これくらいの処理では間に合いませんが、小さなシジミチョウとかだったら、この方法で十分に処理することが可能です。
ただし、この方法は標本を痛めることなく油抜きができる事を保障するものではありませんので、これを参考に取り組まれる方は、あくまでも自己責任ということで…。

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アミ漬

2015年02月22日 | 雑記(ひまつぶし)
アミ漬(漬けアミ)は小型甲殻類のニホンイサザアミ(Neomysis japonica)やイサザアミ(Neomysis intermedia)を水洗いし、総量の1割強~2割強の塩と1割弱の酒を加え冷蔵庫などの冷所にて漬け込んだもので、ここ有明海周辺では珍味的なモノとしてではなく普通に食されているのです。
人によっては少量の麹や刻んだタカノツメを入れて漬ける場合もある。
が!しかーし…
とにもかくにも、こいつは塩辛い。
ハッキリ言って食べ慣れない人にとっては塩をダイレクトに食っている感じだと思う。
現に、余りの塩辛さから、このアミ漬(漬けアミ)を茶こしで洗って食ったという人もいるほどだが、私たちのような地元の人間にとっては何てことない辛さなのだ。
そして、今年は少しばかり趣向を凝らし…
あるモノと一緒に漬けこんだアミ漬(漬けアミ)がマイブームになっている。
で…
この錯乱坊特製のアミ漬けを箸で20~30匹ほどを一塊として、熱々のごはんに乗せて食べる。
ん~~~
うまーーーーーーい!

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おまけ

2015年02月21日 | 放浪雑記
画像は八代市東陽町の氷川上流域に架かる笠松橋。
明治2年(1869年)に橋本丈八が着手し、その翌年に橋本勘五郎に引き継がれて架橋された石橋です。
そして、この氷川上流域には笠松橋だけでなく複数の石橋が架かっているのですが、この笠松橋が昔ながらの雰囲気があって一番好きな石橋です。
まだまだ、寒い日が続きますが、もう少ししたら温かさも増しますので、その時はお弁当でも持って出かけてみるのも好いかもしれませんね。

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ちよっと一服

2015年02月21日 | 放浪雑記
昨日は東陽町から五木集落へと出て、その後、あちらこちらへ入り込んでミッションを全て終えたのが午後3時…
標高995mの子別峠の駐車場で買っていた弁当でも食べようかと思っていたのですが、一昨昨日に降った雪が残って、この時間から飯を食っていたら気温が下がって道が凍ってしまうことも考えられます。
そこで、急ぎ大通り峠へと抜けて、標高780mの大通峠公園の駐車場にて遅い昼食。
そして、ふと気づくと辺りには誰もいない。
そりゃそうだ、暖かいシーズンだと訪れる人も多いのだろうけど、こんな時期に標高780mの山のてっぺんまで登って来るような奇特な人も少ないのだろう。

しかーし、大きな杉の木を利用した「ツリーハウスカフェ」は営業中と掲げてある。
ん…
もう、午後3時も過ぎているし人気もない。
そんな中で営業していると言うのか?
良くあるパターンとして営業中と掲げてあっても店は閉まっている… まぁ、こんなパターンが大抵のオチってところですかね。
でも、もしかして… って、事もあるので一応、訪ねてみると、ちゃんと営業してた。
いやぁ… 大変、失礼をしました。(笑
と、いう事で温かいコーヒーを美味しく頂いたものの、やはり貸切状態。
で、いろいろと話をしていたら、このカフェとは別に陶芸家としての本業があるとか…
でしょうね。
いや、失礼。(汗

って事で、早速、その本業である「手作り工房 どんぐり」を覗かせてもらってた。
コーヒーを飲みながらの楽しい話からも伝わってきた、遊び心いっぱいの作品が並んでます。
焼き物って、何をどのように使うかなんてどうでも良いと思うんですよね。
要は使う人が、その人なりの感性で思ったように使って、それで満足できれば、これが一番だと思うんですぅ。
だから、普通の店頭に並んだような、皿は皿、茶碗は茶碗、っていう一辺倒なモノは見てても面白くない。
ん…
俺だったら、これは○○に使うけど… なーんていう感じで選ぶのが食器っていうか焼き物選びの楽しさだと思うですよね。
っていうか、これって全て個人的な見解っていうか持論なんですけどね。
だから、この五木焼のように遊び心がいっぱい詰まった作品の方が見てても楽しいし、使ってて愛着がわくと思うんですぅ。
まぁ、そんな感じで皆さんも機会があれば一度、訪ねて見られては…



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化石探訪(コノドント)

2015年02月21日 | 石ころ
昨日は球磨層に続き、五木村(三宝山帯折立地域)にある三畳紀のコノドント化石が得られる露頭を訪ねてみました。
ん…
いつ来ても、とにかく道が悪い!。
でも、折立集落まではカードレールがあるだけマシ。

途中に案内板が設置されていた。
だけど、このような場所に案内板が必要な人が来るのだろうか?(笑

そのうちにガードレールも無くなり、マジでヤバイ道となる。
横からは落石が考えられるし、一歩間違えば崖下へ。
ハッキリ言って、笑えませんよ

おっ?鹿だ!
道の先で鹿がお迎えしてくれましたよぉ。

分かるかなぁ?
何となくだけど、丸く囲った真ん中に何やら黒いモノがあるんだけど…
えっ?
こんなに小さいのかって?
いや、これでもコノドントしては大きなサイズなんですよ。
だって、このアングルでも画像として写るんですから。

でも、良く分かんないので拡大撮影してみました。
どうですか?
ツケマに良く似たのコノドント。
何処かの誰かさんたちが論文書くのにヤバいくらい掘りまくってたみたいだけど、頑張れば、まだ採れるようです。


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ここまで来たのだから…

2015年02月21日 | 昆虫・植物
八代市の氷川上流まで来たのだから、峠を攻めますかぁ…
なに?
ジジイが峠攻め?
何か違うんじゃねぇ?
いや、いや、若いころは、この峠道をマジで攻めてたけど何分にも、この歳ですからねぇ…
だから、攻めると言っても昨日は山道を登って虫攻めですよ。
峠を越えて下ると、あの子守唄で有名な五木です。
それを左へと更に進むと五家荘へと向かうのですが、その途中に秘密の Point があるのです。

そこが、ここ。()
ここって、タダの枝じゃん!
はい、タダのカエデの枝ですよ。
だって…
全て見せたら秘密じゃなくなるでしょ。(笑
そして、このカエデ画像の中央に見られるような落ちない枯葉がターゲットなんです。

大抵は鳥に食われたりして葉っぱだけになっていますが、中には難を逃れた奴らがいるのです。
それが、これ!(
分かるかなぁ…
見慣れると分かるんだけど、ちゃんとミスジチョウの幼虫が付いてるでしょ?

で…
ここは先ネタでもカキコしていましたが付加体としての石灰岩が多い地域なのです。
だから、そんな環境にはクロウメモドキも自生しているのです。
昔は、KK帯の西の端に位置する石灰岩帯なのでベニモンがいないかなぁ?なんて夢を追いかけたんだけど、未だに探し出せてない。
その代わりと言ったら何なのだけどミヤマカラスシジミの卵だけは少なからず付いている。

そして、この付加体では林業が盛んで大半がスギやヒノキで構成されていますが場所によっては自然林もある。
したがって、そのような稜線沿いではアカガシもあったりして、キリシマミドリシシミの卵も少なからず得ることができるのだ。
って事で…
昨日はミスジチョウの幼虫やミヤマカラスシジミ・キリシマミドリシシミの卵を採集して帰りました。

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化石探訪(球磨層)

2015年02月21日 | 石ころ
一昨年の暮れに熊本県八代郡氷川上流域に分布する上部ペルム系の球磨層を十数年ぶりに訪れてみた。
当時は道路整備によって法面が掘削されたおかけでサンゴやウミユリなどの化石を多く含む石灰岩が河川沿いに転石として存在したのですが、今では谷底を流れる水流の働きで見られなくなってしまった。
※探せば多少の石灰岩は見つけられるものの肝心の化石はいうと…
と、言うのも、これら石灰岩の供給源であった道路脇の露頭は既にコンクリートを吹き付けられていて川底の転石は在庫限りの処分セール(笑)みたいな感じだったんですよね。

そこで、一昨年の暮れに壊れかけた脳みそと足を使って、法面にあった石灰岩の続きを探して廻り砂岩や頁岩に挟まれた石灰岩の露頭を見つけた。
それが、これ!(
だけど、その時は、この露頭を見つけた事に満足して、直ぐに別のチェックポイントへと移動したのでした。

で、昨日はこの石灰岩を割って中に含まれる化石を見たのですが大抵がウミユリなどの細かい破砕物ばかりで、見応えのあるサンゴのような化石は全くナシ!
距離からしても、そんなに離れてないの何なの、この違いは…
でも、その昔、川底で見られた、あのワーゲノフィルム(サンゴ)を含む石灰岩は何処かにあるはず!。
いや、絶対にある!

で、移動しながら、あっち行ってホリホリ!こっち行ってホリホリ!
すると山の奥の方に、それらしい露頭を発見。
この時期だから明るくて見つけられたけど、これが温かい時期だと木々がうっそうと茂って薄暗くて気付かなかったと思う。
ところが…
このタイミングで再び、あの苦しみが襲ってきた!
ここで来るのぉ…
いやぁ、こんなシチュエーションでのお迎えは嫌だなぁ… でも、これって自業自得だな
ニトロを口に放り込んで、待つ…
只管、待つ…
でも、一向に治まらない。
で、二つ目を出そうとメディカルカプセルに手を伸ばそうとした時に痛みが少し薄らいできた。
よし!このまま安静にして…
完全に治まったら帰る?
いや、斜面を登った!

そして、その石灰岩の表面にある風化面を観察するまでもなく、あるものが目に飛び込んでくる。
それが、これ!(
1cm近い丸いモノが広い範囲に密集している。
おっ!これは、もしかしてヤイベイナみたいな大型フズリナかぁ?
ん…
ジジイ眼鏡(老眼鏡とも言う)をかけて見ても分からない。
ならばルーペを使って…
ん?
ん…
おーい!、持って来て無いじゃん。(焦
こうなれば奥の手で接写レンズで撮影し、更にモニター拡大で確認ですね。

すると、そこにはワーゲノフィルムが…
そう、あの石灰岩の表面に見られた丸い密集物はサンゴ(ワーゲノフィルム)の断面だったのです
分かるかなぁ?
ん…
何処がぁ?なーんて人は下()の画像を見てね。

はーい、サンゴ(ワーゲノフィルム)の断面を円で囲ってみましたぁ。
まだ割ったばかりのナチュラルな断面なので分かり難いと思うけど、この面を研磨すると見事な化石へと化けるのだ。
そして…
この密集した部分を割って持ち帰ろうとも思ったけど止めた。
だって、ここで思い切って割ってたら、自分自身が昇天して化石化しそうだったから…
手術が終わったらフル装備でカチ割に来るから、それまで、そこで待ってろ!


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今日、最初にUPするネタは…

2015年02月20日 | 昆虫・植物
今日、最初にUPするネタは… そう、ヒヤシンス。
先日だったか花芽ができましたよ!なんてネタでUPしましたが、今朝は、そのヒヤシンスの花芽が、とうとう開花しましたよー!と、言うネタをUP。
ただ、それだけ。汗
そんでもって、話は突然に変わるけど…
今日は朝から天気ず良さそうなので気分転換に何処かへお出かけしたいなぁ… なーんてね。
でも、Dr,ストップがかかってるし…
ん…
でも、何処かへお出かけしたいなぁ。
ダメかなぁ?

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成長が予想よりも少し早い

2015年02月19日 | 昆虫・植物
孵化したナガサアゲハの幼虫ですが予想していたよりも少しばかり成長が早いようにも感じます。
おまけに頂いた卵の孵化率が良かったので、現在、25頭ほどの幼虫が育っています。
ん…
はたして、この数が良いのか?或は悪いのか?
だって…
このナガサキアゲハの終齢幼虫って、メチャメチャ大きいので最終的には相当なエサの量になりますからねぇ。
いや、その前に…
入院中に鉢植えのミカンに袋がけしたとしても、その葉っぱだけで足りるのかなぁ?

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