錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

イシガケチョウの採幼

2023年05月31日 | 昆虫・植物
温暖化の影響でか?今でこそ初夏から秋にかけて普通に見られるイシガケチョウですが、1970年代の初めの頃は随分と少なく珍の部類にはいる蝶だったと記憶する。
だから…
見つけると必ずGETするチョウの一つとなっていた。
しかし!
それから50年、ちょいとした林道を歩けば普通に飛んでいる。
そして、その林道脇で見られるホソバを含むイヌビワの若葉を見ると、黄色い卵もあるし独独の食痕を残した先に幼虫も観察できる。
だから1980年代は多くの幼虫を飼育して箱一杯作戦をやらかしたものですが、今では…
はい、飽きました。


ただ手持ちの飼育アイテムが少なくなると暇つぶしに採る。
いや、これだけを狙って採りに行くんじゃなくて、昨日は台風接近で雨や風で山が荒れることを想定し事前のエサ取りに出かけた序に5匹限定で採幼してきたという訳。
で、たった5匹の幼虫をどうすんだ!と思われるかもしれませんがイシガケチョウの幼虫ってエサ換えの度に数が増えるんですよ。
『今ならもれなく』みたいな感じで…ww
オオシロモンセセリやツマベニチョウの飼育も終わり、これからはイシガケチョウの飼育が始まります。

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孵化後、お初の食事

2023年05月30日 | 昆虫・植物
昨日孵化したヒメタイコウチの幼虫。
直後は体色も薄く動きも弱々しかったのですが、今は体色も濃くなって待ち伏せポーズを決め込んでいます。
しかーし!
そこはボンカップの中。
よって餌となるような生き物はいない。


そこで孵化後お初となるエサ(解凍した赤虫)を与えてみると、カマのような両前足で器用に掴みチューチューと…
美味いか、おい!
で、この給餌を一日おきに1週間続けると早ければ2齢幼虫へと加齢する。
そうなると釣り用のサシ虫を自力で押さえ込むことができるので、冷凍の赤虫を解凍する手間は省け給餌と日々の管理が楽になるんだなぁ…
こうやって爺ちゃんのコレクション(標本)は増えて行く。

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時は40数年前…

2023年05月30日 | 昆虫・植物

👆この画像は今月(5月)の9日に約3,000ftの上空から撮影した長崎県の某半島。
そして、40数年前に指で記した山頂付近でジジイは初めてリュウキュウムラサキをネットした。
しかーし、1.6mほどの位置を向かってくるように接近したために、それが何かを確認せぬまま反射的にネットイン。
だから、それはスミナガシかルリタテハと思い込み直ぐに圧死させた。
ところが!
良く確認するとリュウキュウムラサキ。
それもメス…… 
やっちまったぁ
と、言うのも当時はメスアカムラサキは半日も粘れば2~3頭のメスが得られたのですが、リュウキュウムラサキの方は数回の遠征で1頭か多くても2頭というレアなチョウだった。
そなにことから毎年のように梅雨が明けたころから秋風が吹く頃まで通うのですが、今のように道路も整備されておらずガソリン代もバカにならない。
そんな状況で5~6回も通えば軍資金は尽きそうになる。
そこで無いオツムを使って良く考える。
一回の採集遠征で使う食費やガソリン代を含めて1.5万円ほど。
それをシーズン中に6回も繰り返すと南の島へ飛べるじゃん!ってね。
だから…


それからというもの年に一度は必ず飛んでいる。
いや、最近は一度どころの話じゃないな…
そして、その南の島ではレアだったリュウキュウムラサキが普通に飛んでいた。
その代わりに迷蝶として飛来するメスアカムラサキやカバマダラが群れ飛んでいるかと思えば、こちらの方がレアでしたけどね。
しかーし、内地では見ることない南方系のチョウが群れ飛び、それはもうパラダイスだった。
けど!
今は、その面影もない。
バカでも採れるスジグロバカマダラと揶揄したチョウですら、その頃からすると激減してしまった。
あの頃に戻りたい…
けど、そう思うようになったらジジイになった証なんですよね。

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ルリジャの♀が産卵中

2023年05月30日 | 昆虫・植物
交尾を終えたルリジャの吹き流しへアレカヤシの葉っぱを昨日の朝に投入。
しかーし!
気温は高くても照度が足りずに、産卵場所を探すも直ぐに諦める…
ならばと吹き流しの少し上からメタルハライドランプを照射。
いやぁ、こいつが放つ光はマジで強力ですよww
すると!


これまで動きが鈍っていたルリジャのメスは吹き流しの中を活発に飛び回りアレカヤシの葉っぱを吟味しはじめました。
で、良さそうな場所を見つけると…
お腹を曲げて1卵… そして、また1卵と真珠のような卵を産みつけていく。
やっぱ高輝度メタルハライドランプは恐るべし!
そんなこんなで、今は少ないながらも得た卵の孵化をまつばかり。
ただ…
この高輝度メタルハライドランプはカバーを外し紫外線ライトとして爬虫類の紫外線照射に使っていたんだけど、まさかチョウの強制採卵に使うとは…

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梅雨入りの発表

2023年05月29日 | 両生・爬虫類

台風2号の接近に伴い宮古島・石垣島地方に波浪警報が発出される中、ここ九州北部から中国、四国、近畿、東海にかけて梅雨入りしたと報じられました。
そして今日の福岡県南部の予報は曇時々雨。
なのに…


足元を濡らすほどの雨は降らない。
そんな雨降らずの梅雨入りを迎えた中で一週間後の4日は満月。
こんなカラカラに乾いた地面を、いくら産卵のためとは言えカメたちは掘れるのかなぁ?
これからの様子を見て雨が降らないようであれば、ちょいと散水してあげようかなぁ…
今年はキボシイシガメがフライングし水中放置の1卵を産んだだけなので、月が明けたらイシガメやセマルハコガメにも頑張ってもらわねばいけません。

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ヒメタイコウチが孵化

2023年05月29日 | 昆虫・植物

数日前あたりからヒメタイコウチの卵が何となく赤くなったと思ったら昨日からクレーに変わった。
そろそろ孵化する頃なんだけどなぁ…
なーんて思っていたら、ポツポツと孵化が始まってましたよ。
相も変わらず弱々しくて小さな幼虫です。
おまけにヘタを打つと水棲昆虫のくせに水に溺れて溺死する。
こんなんだから絶滅危惧種になんてなるんだよ!
なーんてね。
で、これから体が完全に硬化したところで赤虫の挿し餌作戦が始まるのだけれど、釣り餌として使うサシ虫を押さえ込むことが出来るようになるまではチマチマと挿し餌に追われていることでしょう。
ただ、蝶の飼育みたいに毎日じゃないからイイけど…

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前蛹態のツマベニチョウ

2023年05月29日 | 昆虫・植物

沖縄県から遠く離れた南の島で頂いたツマベニチョウの幼虫が、やっと前蛹態へと入りました。
ただ現在は一部の個体に限ってのこと…
しかし、この前蛹態を経て全ての幼虫が蛹化するのも時間の問題とだと思う。
と、言うのも…
小さな幼虫たちは何かしらの障害を持っていたのか、その殆どが脱落(死亡)し、大きめの幼虫たちだけが今に至っています。
が!
幼虫の数が減ったからと言って、それだけ手間が省けたかというと…
ツマベニチョウはシロチョウの中でも最大種ときたものだから多くの餌が必用になるし、代用できる餌(植物)はあっても健全に育てようとすると本来のホストであるフウチョウソウ科のギョボクを用いるしかない。
だから…
これらの飼育はギョボクという植物が最大のネックになるんですよね。
そんなツマベニチョウが前蛹態(眠態)に入った。
後は、この後を追うように全ての幼虫が蛹化してくれれば飼育は終わる。
で、この世界ではオスの方が綺麗なんだけど、爺さんは地味な柄をしたメスが好きなんだなぁ…

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苗代

2023年05月29日 | 昆虫・植物

梅雨を前にした、ここ福岡県南部の田圃では田植えの準備が始まりました。
まぁ、お隣の熊本県西部の島々では早い時期から田植えが始まっていたのですが、この地では今が苗を育成する苗代の時。
さぁ、これからの田圃では ゲコ、ゲコ、ゲコ ゲコ、ゲコ、ゲコとカエルが大合唱。
そして…
このジジイは夏に向けての『おでかけ』を画策中。

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マジで焦ったぁ…😱

2023年05月29日 | 昆虫・植物
今日は5月29日の月曜日。
大型で非常に強い台風2号が沖縄県石垣市へと向け接近中。
秋台風なら未だしも初期の5月に直撃じゃん!😱
そんでもって、このコースでは島への迷チョウ飛来は期待できない…
で、その迷チョウと言えば先月下旬から羽化が始まったF8のルリモンジャノメ。
もう、正直言って一年を超えた累代飼育のために、『もう、ここらでイイんじゃない?』と手持ちのアイテムを処分したのですが…
ここで再びご所望の依頼。
ひぇ~😱
で、慌てて手持ちのルリモンジャノメを確認すると♂1♀2の蛹がノジュロの葉に下がってただけ。
どうする😨
どうする😨
どうする😨
でもぉ、この3つの蛹でトライするしか打つ手がない。


で、最初に羽化してきたのが…… 2頭のメス。
いやぁ…
この2匹のメスがお祖母ちゃんになる前に、お早く頼みますよぉ。
と、思いながら待つこと数日。
期待のオスが羽化してくれた。
その後、十分に吸蜜させて別居生活をさせていたのですが…
一昨日に見合いをさせると、これでもかって感じにオスが猛アタック。
しかーし!
2頭のメスは “ 一昨日おいで ” とばかりに、全く興味を示さない。
もしかしてF9の累代は失敗かぁ?
なーんて思っていたら…


昨日のお昼になって交尾してた。
よっしゃー!
これで上手く産卵してくれたら一安心。
でも、ここに至っても途中経過であって諸手を上げては喜べない。
と、言うのもメスが疲れ、一卵も得ぬまま昇天するってこともあるので、このF9のルリモン累代結果は如何に…
しっかし西表島で得た1頭のメスから始まって14ヶ月かけての累代飼育。
正直言って、もう笑いしか出てきません。

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小さな箱に鍵をかけて…

2023年05月28日 | 雑記(ひまつぶし)

一昨日になりますが5月26日は忘れることが出来ない特別な日。
心の奥に置かれた覚えのある小さな箱を開けると… そこには何も入ってない。
逆さにし、振って…
底を叩いてもホコリ一つ出てこない。
そう、頭では理解できているんだけど…
本来あるはずのものが何も入ってないタダの箱。
話は変わるけど…
2010年に公開されたリメイク版の『ベスト・キッド』でハンという男性を演ずるジャッキーチェンが、妻子の命を奪った車を日々磨き上げ命日になると突然狂ったように叩き壊し始める。
そして、その翌日から何事もなかったかのように板金整備を施し一年後に再び叩き壊す。
痛いほど分かるのよねぇねぇ… その気持ち。
無くした者しか理解できない、やりきれない思い。
けど、この年寄りは少し違う。
周囲に八つ当たりしないように人気のない夜の山や川を日の出を拝むまで一人で徘徊し…… 
そして夜が明けたら死んだように寝る。
そうやって時が過ぎるのを待って小さな箱のフタを静かに閉じ、空っぽのまま🔑鍵をかける。
しかし!
不思議なもので翌年の5月26日になると、この施錠したはずの鍵は自動的に解かれて無いと分かっていても再び中を隅々まで探す…
ただ昨日は15年ぶりに一人の若者が、この爺を慕って訪ねてくれた。
嬉しかったぁ…
そして共に過ごす時間が楽しかった。
ある意味、こういう子供たち(今では立派な若者になってたけど…)に元気をもらっているというか救われているのかもしれない。

ありがとう。

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