倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

長野市域内で新たに3件のコロナウイルス陽性感染者が発生したことが報告される

2021-07-06 | 日記

7月5日(月)~6日(日)、長野市域内で新たに3件(市1123~1125例)のコロナウイルス陽性感染者が発生したことが報告されました。

 

 

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

7月5日(月)

・市(1123例目)/20歳男性(軽症)

  時 系 列  7月3日/発熱・頭痛⇒4日/検査⇒入院調整中

  感染経路   市1121例目の濃厚接触者

  濃厚接触者 同居者3名 同居以外の2名

 

7月6日(火)

・市(1124例目)/60歳男性(軽症)

  時 系 列  7月3日/発熱⇒検査⇒4日/入院

  感染経路   県外との往来歴アリ

  濃厚接触者 同居者1名

 

・市(1125例目)/40歳男性(軽症)

  時 系 列  7月2日/頭痛・倦怠感など⇒5日/検査⇒入院調整中

  感染経路   県外との往来歴アリ

  濃厚接触者 無し

 

 

長野市内で 新型コロナウィルス陽性感染者が報告されたのは、去る6月27日以来のこととなりました。

首都圏など都市部において「リバウンド」が取り沙汰されている中、長野市においては暫くの間 感染者の報告が無く、そういう点では安堵していたところでしたが、このタイミングでの感染者発生の報は「コロナ禍は未だ収まっているワケでは無いぞよ」との〝啓示〟と捉えるべきと認識させられることとなりました。

 

今回の感染者の3例のうちの2例が「県外との往来歴アリ」となっており、そのことは即ち たとえ長野市内での感染が抑制的であったにしても、人の移動によって〝感染の連鎖〟はまだまだ再発する余地が多分にあることを示しているということでありましょう。

 

コロナ禍も2年目に入り、ここへきて「ワクチン(供給)問題」だの「東京五輪問題」だのと、さまざまな課題が燃(ねん)しているところではありますが、私たちは 改めて〝自己防衛〟に務(努)めるべきことを自覚するところであります。

 


土砂災害警戒区域/土砂災害特別警戒区域

2021-07-06 | 日記

3日に発生した 熱海市伊豆山地区の大規模土砂災害は、発生から3日目となり、現在も 関係者による必死の救助活動が行なわれています。

時間というものは 事(こと)の状況に関わらず いわば粛々と経過してゆくものですが、こと土砂が絡む災害において 時間経過に伴う難儀は「堆積土砂の硬化」ではないか と。

これは まさに〝現場〟の者でないと判らない事象です。

土砂を含んだ水害現場では、水が去った後に大量の土砂が残されますが、この土砂が非常に難儀な存在となるのです。

災害直後の時間帯は 非常にドロドロとしており、スコップ等ですくってもまとまりが無く 作業効率を阻む要因にもなります。

それが一転…時間経過と共に水分が抜けると一気に硬化が始まり、その表面は まるでコンクリートのよう。剣スコップを使っても容易に突き崩せなくなってしまうのです。

この〝水害残土の変容〟は、私自身 さきの「令和元年東日本台風」の災害ボランティアの際に身をもって経験した難儀でありました。

同じ現場でも、発災直後と時間が過ぎた後では こうも違うものかと思わされたものでした。

ただ 今回の伊豆山の土質は「火山土」ということであり、河川から流出した「鼻泥」とは異なるかもしれませんが、いずれにしても 生存者の救出を含めて「時間」との戦いを余儀なくされている被災地においては、1分1秒でも早い人命救助と復旧が待たれるところであります。

 

 

 

 

◇土砂災害警戒区域/土砂災害特別警戒区域

今回の 熱海市伊豆山の土石流災害は、いわば 日本特有の地勢のうえで起きてしまった災害でありました。

狭い国土…あたかも背骨のように走る山地山脈から流れ行くあまたの水系(水脈)に沿うように集落を成す社会形状は、まさに列島の至るところに遍在しているものです。

 

前日のブログでも触れたとおり、被災地(伊豆山地区)は 逢初川(2級河川)沿いに急峻な地勢のうえに集落が構成されており、その一帯は「土砂災害警戒区域」に指定されていることが既に報じられています。

 

 

 

 

そして 今回の災害を契機に、全国の地域・地区において 改めて「土砂災害警戒区域/土砂災害特別警戒区域」への認識を新たにすることが求められています。

 

「土砂災害警戒区域」とは、国の定める「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律(土砂災害防止法)に基づき指定される区域です。

それを文言にすると「急傾斜地の崩壊等が発生した場合に 住民等の生命又は身体に危害が生ずる恐れがあると認められる区域」とされ、危険の周知・警戒避難体制の整備が行なわれます。

一方「土砂災害特別警戒区域」は「急傾斜地の崩壊等が発生した場合に 建築物に損壊が生じ住民等の生命又は身体に著しい危害が生ずる恐れがあると認められる区域」で、特定の開発行為に対する許可制、建築物の構造規制等が行なわれます。

 

 

そのうえで、かかる警戒区域においては「土石流」「地すべり」「がけ崩れ」の災害発生要因があるとされ、注意喚起が求められています。

 

 

 

 

長野市においても、土砂災害の危険は余所事(よそごと)ではありません。

「長野市行政地図情報」によると、市域内には 中山間地域を中心に、多くのエリアが土砂災害警戒区域に指定されています。

 

 

 

それによると、長野市域内における 現時点での警戒すべき区域(数)は下記のとおりとのこと。

土砂災害警戒区域(土石流)→359ヶ所(うち特別警戒区域/259ヶ所)

土砂災害警戒区域(地滑り)→339ヶ所(うち特別警戒区域/なし)

土砂災害警戒区域(崖崩れ)→1,867ヶ所(うち特別警戒区域/1,411ヶ所)

 

【参考】長野市行政地図情報/防災マップ

        ↓

https://www2.wagmap.jp/nagano/PositionSelect?mid=18

 

 

 

また「長野市土砂災害ハザードマップ」によって、実際の地勢に警戒すべき箇所を重ね、災害の可能性を示しています。

 

(事例/信州新町エリア)

 

 

これ(事例/信州新町エリア)を見ると、犀川に向かう谷あいに沿って集落などが形成され、その背面にある山地のところどころに警戒箇所が遍在していることが確認されます。

 

 

 

【参考】長野市土砂災害ハザードマップ

        ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/kikibousai/12783.html

 

 

 

・・・・・。

今回の熱海市伊豆山地区の土石流災害は、日本中 どの場所(箇所)でも起こり得るものであり、それは長野市においても同様…常に土砂災害のリスクを抱えていると申せます。

長野市においては、さきの「令和元年東日本台風」では いわば目の前にあった河川の氾濫によって大きな被害を受けたことから、そちら(河川による被害)に衆目が寄せられたところですが、一方で私たちは いわば〝背面=山部 にある危険〟にも注意しなければならないことを再認識させられたところであります。

これから 梅雨の末期→台風シーズンの到来を控え、川を流れる河川水の量や流れを注視すると同時に、中山間地域に降る雨についても 常に注視し、(土砂災害に対する)警戒を怠りなくすべきと強く思うところであります。

 

 

ちなみに、今回の熱海市伊豆山の災害を拡大させた要因として〝上流部の盛り土〟が取りざたされていることに鑑み 長野市に照会したところ、長野市域内の土砂災害警戒区域(上部)における〝盛り土〟は 無い とのことでありました。