7月6日の早朝に発生(覚知)された、長野市篠ノ井小松原地籍の「地すべり」に伴い 現場の直下を通る「国道19号」について「全面通行止め」の措置が取られています。
これ(通行止め)に伴い、普通車については 篠ノ井~信里~大岡を経由しての迂回路が案内され、長野⇔松本・大糸の(下道の)行き来は かなりの遠回りを強いられることになりました。
関連して、犀川左岸の市道についても 土砂崩れなどは発生してはいないものの、観測井戸の水位上昇に伴い通行止めとすることとなり、つまりは 同地点において犀川の両岸道路が いずれも迂回を強いられることとなったところです。
そして、この緊急措置の いわば煽(あお)りは、迂回路につながる道路の渋滞として表(あらわ)され 早速に影響が出始めていることが聞かれています。
迂回路のルート圏内である「篠ノ井瀬原田地区」の近接エリアにお住まいのAさん「7日を過ぎたあたりから、瀬原田エリアを通行するクルマの量が格段に増えてきてビックリさ。今日も ちょっとした買い物でAコープ瀬原田店に行こうとしたら、何と渋滞に巻き込まれちゃって…自転車で行けばよかったヨ。」とのこと。
また 私自身も、夕刻に市役所~青木島~川中島町御厨~篠ノ井御弊川方面に向かった際 普段の通勤渋滞を陵駕する大渋滞に遭い、目的地まで約45分を要してしまいました。
この(不測の渋滞)状況は、通行止めが解除(または片側交互通行)されるまで続くことは必至であることから、読者のみなさんにおかれましても 長野市の南部地域を移動する際には、時間に余裕をもって動かれることをお勧めいたす次第です。
迂回路は篠ノ井信里~ですが、いわゆる〝トコロ天方式〟で、思わぬエリアにまで渋滞の影響が及ぶことが予想(懸念)されますので。
さらに申せば、いわば〝山中の狭き道〟を(迂回路として)通行される方々(車両)にも 安全運転を呼びかけたいところであります。
かかる道路を通行したことのある人はご承知のとおり、当該道路は 狭隘(きょうあい)のうえにカーブが続き、オマケに高低差があることから 非常に難儀な道と申せます。
通勤時などに急ぐあまり、狭い道のさらに右側に寄ったりすれば 対向車と不測の事故になる可能性も低くないことから、やはり時間に余裕をもって動かれることが肝要と存じます。
また一方、道路迂回に伴い 必然的に目的地までの所要時間が余計にかかることから、通行車両が少しでも早く(目的地に)着きたいとばかりに、住宅地の細い道を強引に通り抜けたり、それが児童生徒の通学時間帯ともなれば 危険度が格段に増すことが予想(懸念)されます。
類(たぐい)は違えど、さきには千葉県内で 児童を巻き込む重大な交通事故も発生したことから、今回の〝迂回期間〟においては、とりわけ交通弱者の安全が守られるよう 取り急ぎ関係の学校関係者・長野南交通安全協会の役員などに対応方を具申いたしました。
こんなときにも イチバン泣かされるのが「交通弱者」の方々…地すべりの煽りで 思わぬ場面で身体生命に危険が及ぶようなことにならないよう、挙げての注意喚起が求められるところです。
なお 関係筋によると「地すべり」が発生したエリアは、今後 緊急の被害拡大防止対応策として「鋼矢板」を打ち込み、国道19号への土砂の崩落を防ぐ措置を取るとのことです。
この「鋼矢板」は、さきの「令和元年東日本台風」で決壊した堤防の暫定措置として活用された先例もあるもので、土中深くに鋼(はがね)の板を打ち込むことで それ以上の土砂の流入・流出被害を防ぐものです(画像は 市内長沼の堤防決壊箇所に打ち込まれた鋼矢板)。
いずれにしても、この(鋼矢板打ち込み)作業についても 一朝一夕では済まない大きな作業(工事)になるであろうことから、かかる国道19号の通行止めは 相当の期間が要されることになるでありましょう。
せめて「片側交互通行」による 早期(再)開通が待たれるところであります。