倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

〝覆面〟について

2019-10-03 | 日記

10/2 Wed.

 

現在 長野市議会では、市政課題以外の話題で内外から注目されるようになっています。

〝覆面議員〟が登場したからです。

このことについて、私自身 実に多くの方々から「どう思うか?」と見解?を求められることになっていることから、この際、この紙面?をお借りして(見解を)述べさせていただきます。

 

今回の選挙に、ローカルプロレス団の代表として活動している氏が 覆面姿のまま立候補し、多くの票を得て初当選、そのうえで彼は〝覆面姿〟のまま議会に乗り込んだのでした。

そうなれば 世間の関心は にわかに長野市議会に集まります。「果たして覆面姿のままの活動は認められるのか?」の〝議会判断〟に注目が寄せられたのでした。

が、覆面を付けて破天荒な行動を興すかと思われた氏は 意外にも最大会派に加入するという安全策を取り、そこ(最大会派)での承諾を取りつけたことで存外にアッサリと〝覆面着用〟が認められることになったのでした。

 

 

私とすれば、議場での覆面着用は どちらでも構わないと思います。

マ、ただ〝素顔〟を隠しての入場であることから、予めの本人確認は欠かせないところですが、これについては 入場時に議会事務局職員が素顔を照会して「本人確認」を行なえば問題ないと思います(ただ 現在も、確か帽子を着用しての入場は認められていなかったと思うので、この〝覆面〟が装着物としてどのように判断されるのか、場合によっては議会の細則が変更されるのかもしれませんが)

 

そんな中、私が気になるとするならば「議場の外」での議員活動をどうするの?という面です。

市議会議員というと、年に4回招集される議会や 随時に亘り開かれる各委員会に出席すること「だけ」が仕事と思われがちですが、実際は大きく違います。

日常的に 市民の要請を受けての課題調査(現地調査)や、それぞれの課題意識に基づく政務調査、または地域における行事の出席など いわゆる「現場」での用務に追われることになり、議場などの「ハコの中」での活動は ほんの一部なのです。

それが、私が「議場内の覆面着用はどっちでも」と言った所以(ゆえん)です。

そんなことより、かの覆面議員は、例えば「道路に穴が開いたから見にきてくれ」とか「地域の独居老人が困り事を抱えているので相談に乗ってくれ」などの、市議ならではこそ寄せられる キメ細かい市民要望の対応の際にも〝覆面着用〟のまま臨むのかな、と、そこは訝(いぶか)しく思わざるを得ないところです。

 

また例えば、今月には 姉妹都市の米国クリアウォーター市の市議団が来長されますが、その際の覆面着用についての道義的側面は?とか、また例えば、議会での行政視察の際の 電車などの公共交通機関を使っての移動の際も覆面姿で?とか、受け入れ市の状況は?とか、いくつかの〝?〟が点(とも)るところですが。

 

私は 行き着くところは「周囲がどう思うか」ではなかろうか、と。

覆面姿でいることで、周囲が不快に感じたり 強い違和感を覚えたりするようなら、着用を強行すべきではないと思いますが、逆に言えば そのようなことが無ければ、それも「顔」として認知されれば そんなに目くじらを立てることはないのでは と思います。

 

それよりも、真に注目すべきは、そんな「容姿」よりも 議員の本分である「いかに市民の期待に応えられるか、いかに自分の主張を市政(行政)に具体的に反映できるか」を実行できるか、ではないでしょうか。

覆面を着けて リングの上で「ハッスル、ハッスル!」と人気を得ている彼が立場を変えて〝市政のリング〟に上がったうえで「長野市を元気にします!」の公約を、どのように市行政に具体的に反映させるのか、その「政治手腕」こそに注目すべきであり、市民のみなさんは、その「容姿」に惑わされることなく「活動の中身」こそに注目すべきではなかろうかと思うところです。

 

 

ところで、実は私、彼の〝すっぴん〟を知る数少ない者の一人なのです。

浪人中、私は市内の某量販店にアルバイトで勤めていたことがあります。

ある日 そこに一人の体格のいい男性客が来店して大量のスナック菓子を買い込み、乞われて駐車場まで一緒に商品を運んだものでした。

そのTシャツの背中に「信州プロレス」とあったものですから「今日も練習ですか?」と水を向けると「あ、判ります?」と笑顔で応じてくれたのでした。

詳細は避けますが(笑)素顔の彼は、いわば童顔で、とてもリングの上で暴れるという容貌ではありません。

だからこそ覆面を着けて「強さ」をアピールしているのかと、そのとき感じたものでした。

 

そんな彼と、まさか同じ〝リング〟に上がるとは。

 

そんな〝覆面議員〟は、決して 単なるパフォーマンス男では無いと承知しています。

信州を元気にしたいと本気で思い、プロレスという〝手法〟を駆使して、ときに過疎の村にリングを張り、ときに障がいを抱える若者に空手チョップを教え、まさに身体を泣かせながら地域活性化に取り組んでおられるのです。

そんな彼が、今度は市議会議員として ステージ、いやリングを変えて新たなパフォーマンスに臨む、そこには票数が裏付ける大きな期待が寄せられていることでしょう。

同業者?とすれば「お手並み拝見」といったところです。

 

 

・・・・・。

と、他人様(ひとさま)のことはともかく、私自身は「出直し活動」です。

覆面議員の丁々発止を対極に据え、私はとにかく地道に地道に 一歩 ゝ 歩んでゆく所存です。

私は さしたるパフォーマンスはできませんが「倉野ならでは」の〝個性〟を活かし、兎(と)にも角(かく)にも、市民のため 地域のため、ひたすら活動展開してまいる所存です。

 

 


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