倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

こと始め

2019-10-02 | 日記

10/1 Tue.

 

この日、さきの市議選で当選した議員が一堂に会し「全員協議会」として、市長以下 理事者(職員/部長職)との顔合わせや事務説明やらが行なわれ、実質的な議会スタートとなりました。

私とすれば 2年余ぶりの〝再登庁〟となり、身の引き締まる思いをもって庁舎の玄関をくぐったところです。

 

開会前に、先ずは各会派の控え室を回りました。

2年前の私の不祥事については、そのことで議会の方々にも多大なご迷惑をおかけした経過がありながら、そのまま辞職という形で現場を去ることになってしまったことから、再選にあたり 各会派の代表の方に、略礼ながら一連の経過を改めて謝罪するなどしてご挨拶させていただきました。

今後 私は無所属で活動するところですが、自らを律しながら まさに是々非々の下で職務・責務を果たしてゆきたいと思うところです。

 

この改選期においては、多くの新人議員が初当選されました。中には個性的な議員も居られ 総じてフレッシュな陣容となっている風です。そんな中にありながら、私自身も やや特異な形で議会に参画することとなりましたが、かくなるうえは気持ちも新たに、ときに これまでの議会経験を活かし、ときに浪人中に感じ取った市民感覚を盛り込みながら「倉野ならでは」の議会活動に務めてまいる所存です。

 

 

午後には「タブレット研修会」に参加しました。

これは、議会の「ペーパーレス化」の一環として、紙ベースの資料をPDF化してタブレットに集約したもので、私の現職中に議論が始まったものが 昨年度から実施されているとのこと、そのスピード感に敬意を覚えたところです。

 

 

議会資料はもとより、日程や通知などの殆どが このタブレットを通じて配信されることから、どうやら常時携行の〝バイブル〟的な存在になるようです。

早いとこ使い方をマスターして、せいぜい活用してゆきたいと思います。

 

 

 

気づいてみれば、時節はすっかり秋。

空には うろこ雲、野にはコスモスと はぜ掛けした稲が。秋の風情を醸し出していました。

気温は高めですが(汗) 

 

 

 

ところで、この日 10月1日から消費税の税率が2%引き上げられましたが、主に軽減税率の導入に伴う〝トラブル〟などで、巷(ちまた)の話題を席巻しています。

 

そんな中、私が印象深かったのは、今日(こんにち) 決して好景気とは言えない、いや むしろ慢性的に厳しい社会状況を 半ば度外視して〝強行〟されたかの消費税引き上げにも関わらず、大きな反対の声が挙がっていないことでした。

従前の消費税導入時や、5%から8%への引き上げの際には、大きな反対の声が上げられていたことを記憶しています。でも 今回は、軽減税率のドタバタへの反響はあるものの、総じて税率引き上げそのものへの反応は〝静か〟といえるのではないでしょうか。

そこに私は、(私を含めて)国民の「将来の社会(保障)への責任感」を感じ取るところです。

少子高齢・人口減少社会の伸張に伴い わが国の社会保障は、今までどおりにゆかなくなり始めていることを、多くの国民が予見(予感)しているのではないでしょうか。

 

そのためには、現役世代の我々が何らかの負担をしなければ

 

私は かかる〝静けさ〟の中に「国民の良識」を強く感じ取るところであります。

それだけに、財務省を筆頭にする 国民の浄財を預かる関係機関においては、それ(国民の良識)を真摯に受け止めて、特に増税分については 間違いなく社会保障に支弁すべきと強く思います。

一方で、この増税が「全世帯型社会保障」の先例であるとの位置付けを裏付けるべく導入された「保育料無料化」が、かえって保育の質の低下につながる懸念材料の温床になるなど、何というか取って付けたような社会保障との一面も見え、痛し痒しとも言われていることは今後に課題を残すところです。



また、この消費税(引き上げ分)が「将来の社会保障のために 全ての国民にご負担いただく」とするならば、(前日の繰り返しになりますが)法人税などの企業からの租税も改めて見直し、まさに1億総動員で将来の社会保障を担保するべきでしょう。

 

いずれにしても、いろんな意味で「こと始め」となったこの日を出発点に、私自身の社会生活においては新たにエンジンをかけ直すこととし、また かかる消費税引き上げなどをきっかけに、今後 さまざまな面で生じる諸課題には、みなさんと一緒になって対峙してゆきたい、と 思いをいたしたところです。

 

 

 


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