倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

秋の好日

2019-10-06 | 日記

10/5 Sat.

 

10月最初の週末のこの日、行事や祭事が それぞれ盛大に行なわれていました。

 

午前中は、さきの選挙の御礼の挨拶回りをさせていただきました。

地元の方の引き回しで、選挙前にお伺いしたお宅を ビデオの巻き戻しみたく〝逆ルート〟で一軒 ゞ お伺いし「今後ともヨロシクお願いします!」と表敬しました。どのお宅も「おめでとう、ヨカッタね。」と応じてくださると同時に「これからも期待しているから 地域のためにシッカリ務(努)めておくれ。」と声をかけていただき、身の引き締まる思いを新たにしたところです。

ところで、この日お引き回しいただいた 御年80有余歳のTさん、訊けば 前日に ご自身の戦争体験を高校生に前に講演したことがテレビ放映されたそうで、挨拶回りの最中(さなか)も 私のことはさて置き「Tさん、テレビ(放送)観たよ。」という方が何人もおられました。

そんな「戦争の語り部」も担われる大先輩にご支援していただいていることは 私としても光栄のみぎり、これからも高所大所からご指導いただきたいと 改めてお願いいたしたところです。

 

 

午後からは 行事の〝ハシゴ〟となりました。

13時から「住民福祉大会」が催され、復帰後 初めての地域行事に出席させていただきました。

 

 

当地区で開催される「住民福祉大会」は、昨今の多様化する社会状況の下、ややもすると利己主義に陥りがちな風潮の中で、共々に社会生活を営む者同士が 他者にも心を配り、さまざまな形で手を差し伸べることで 良好な「共生社会」を成す、そのために欠かせない「福祉の心」を再認識するうえで非常に意義のある行事と申せます。

 

この日も、永年に亘る諸活動により地域貢献を果たされた方々を表彰し 住民(住自協)として敬意と感謝の意が表されていました。

今回の出席受賞者(青少年健全育成表彰/Uさん・地域社会奉仕活動表彰/Iさん)は、いずれも私自身 親交をもたせていただいている方々で、私としても我がこととして喜び、お二人に心からなる敬意を表しました。

 

ご両名には、これからも末永くご活躍されることをご祈念いたしたところです。

 

会の後半は、アトラクションとして、地元の小学校の合唱班が登壇、館内に涼やかな歌声が響きました。

 

と、女子ばかりのメンバーの中に、半ズボン姿の少年が一人。

 

実はワタクシ、転校した小学校で イマイチ友だちと馴染めない中、音楽の先生に拾っていただき「合唱班」に入れてもらった経緯があるのです。

当時 私は、子供心に「捨てる神あれば拾う神アリだなあ」と音楽のA先生に感謝したものでしたが、そんなことを、ステージ上の少年を自らの少年時代に重ね合わせて思い出すこととなり、一抹の郷愁を覚える機会ともなったのでした。

 

さらに、さきに開学した長野医療大学のI学長による「健康寿命延伸」に向けた 記念講演が行なわれました。

 

I学長は、その錚々(そうそう)たるキャリアに全くふさわしくない、実にユーモラスな語り口で、ヒトの骨格に基づく「姿勢」から 健康長寿をいかに伸ばすかを分かりやすく解説してくださいました。

 

上着まで脱いで解説してくださるうち、聴衆から男女のモデル?を指名されると、私も公私に亘りお世話になる今井地区のTさんらが指名され、男女の骨格や柔軟性の差などから、個々の身体状況に応じた健康維持の何たるかが説かれ、みなさん真剣な表情で聞き入っていました。

 

「福祉の基本は自らの健康から」が、分かりやすく伝えられていました。

 

 

ところで、この行事でいただいた記念品は、心の込められた手作りの品だったのでした。

 

 

行事を共催する地区社会福祉協議会が主宰するボランティア団体の一つである手芸グループが作成した「テイッシュカバー」です。

ただの箱テイッシュが、使う者に心を配った〝福祉の心〟で 温かな逸品になる。何というか、無機質な物に生命(いのち)が宿ったような風合いでした。

 

 

大切に使わせていただきますね。

 

 

午後は各地区で秋祭りが催され、戦(選)後のご挨拶を兼ねて各会場を巡りました。

 

こちら 四ツ屋の中島地区は、住民要望で整備された総天然芝の公園を舞台に、物販ありアトラクションありの楽しい「イベント広場」が展開されていました。

 

 

子供向けに開発?された「手で転がすパターマット」や、

 

 

運営スタッフが野球チームを編成しているからでしょうか「ストラックアウト」や、

 

 

祭りには欠かせない「射的」や「輪投げ」それに「スーパーボールすくい」などが、ムラの青年部が「イベントスタッフ」となり 楽しい雰囲気の下で催されていました。

 

 

 

 

こちらでは、調理に使う「おたま」でお菓子をすくうアトラクション。

 

「おたま」なんかじゃすくえっこないよな、と見ていたら、景品のほとんどは お兄さんが盛ってあげていたのでした(笑)

 

 

こちらのテントでは、美味しいおでんが供されていました。

 

 

私もいただいたのですが これが本気で美味しい!訊けば シェフは某料亭の「板さん」とのこと、美味しいハズです。

 

こちら「食のブース」でも、定番の綿アメや焼き鳥が振る舞われ、それぞれに長い列ができていました。

 

 

 

 

このような「ムラのイベント」は、一見的には〝遊びごと〟に捉えられますが、私は、地域コミュニティーの醸成と共に「防災訓練」にもつながる、と、大きな賛意をもって捉えています。

すなわち、何かあったときに ムラの中の一カ所に終結し、リーダーの指示の下 役割を分担しながら運営にあたる。この日はイベントごとですが、これが ひとたび看板が変われば、立派な自主防災組織運営に早変わりしてくれるのではないか、と。

 

マ、その「意義」を大上段に語れば ハナシは大げさになってしまいますが、いずれにしても この日の和気あいあいとした雰囲気を大切にしていただき「継続は力」として、今後も明るく楽しく開催されることをご期待いたしたところです。

 

 

 

夕刻からは、地区内に点在する神社の秋祭りに出向きました。

 

私が公私共にお世話になる本町区(もとまちく)は「宝船」を設(しつら)え 川中島斗女神社をめざして〝出航〟です。

 

 

〝艦隊〟の後方では、主に飲料の「補給船」が追従し、喉の渇きを遅滞なく補っていました。

 

 

勇ましい木遣りの音色をBGMに流し、祭りの風情を内外に示しながら〝船団〟は、みんなの手で曳航されてゆきました。

 

 

 

こちらは四ツ屋の伊勢社をめざす神楽の一行です。ほの暗い参道に、幻想的な灯籠の列が並んでいました。

 

 

出番を待つ 各村の一行は、季節の風物詩の一翼を担っておられました。

 

 

こちらは 今井神社。私が伺ったときには 神楽の奉納の最中でした。

 

 

こちらの今井神社の奉納神楽、とりわけ今井村の神楽には 獅子の後ろに「ひょっとこ」の面を着けた踊り手が、実にユーモラスな舞いを競演する特徴があります。

で、今年の「ひょっとこ係」は 私も親交のあるSさんとのこと。

 

出番を終えたSさんに声をかけると「面は着けてても気恥ずかしかった。」と笑顔でコメント、お役 ごくろうさまでした。

 

 

一方、こちらは北原神社。こちらも住民(氏子)総出で 夜にも関わらず大いに盛り上がっていました。

 

 

 

早いもので、今年も2/3を終えようとしていますが、取りもなおさず秋の夜長が、神仏のご加護に感謝しながら、和気あいあいのうちに過ぎていったのでした。