My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

風力発電に携わって(その17)

2010-07-04 20:29:12 | 風力発電回顧日記
冬から春にかけて主に強い南西の風が吹く度に風車は瞬時の
過発電などで度々停止するので、その都度、風車へ再起動に
通う日々が続いた。

冬の夜や早朝に風速20m/s以上の風が吹く標高430メートルの
山の上に一人で行くのは結構辛かったのですが、なぜ続いての
かと言えば、
①若かった(笑) 当時は今より単純に7歳若かった。40歳過
ぎると結構辛い。
②それが仕事だから 風車についてど素人で、今もそうだけど
ナセルに上って風車の修理ができるわけでもない。できる範囲
で最低限の仕事だと思っていた。→まあ、自己満足の一種。

それから、もう一つ。もしこの風車が自分のお金で建てた自分
の事業(商売)だったらどうだろう?かと考えた。そしたら
誰だって、風が吹いているのに風車を止めておくなんて我慢で
きないですよね?実際は自分の風車ではないので、これも自己
満足の一種ですが。

で、ここで言いたいことが一つ。風車メーカーで働くすべての
人がこういうユーザーの気持ちを本当にわかっているのか?と
いうことです。風が良く吹く場所に建っている風車が故障と高
額な修繕とを繰り返し結果として事業として成立しないような
事態になったとしたら我慢できます?自分だったら我慢できな
いですね。だって自社の風車がユーザーの役に立たない、でき
そこないだって世間から評価されるっていうことですから。

もちろん、ろくに風が吹かない場所に風車を建てた場合は自業
自得ですから、一義的には風車メーカーの責任ではありません。
まあ、でも過去には「こんな地形の場所には我が社の風車は売
れません」と商売を断っていた立派なメーカーもあったようで
す。それがプロの矜持というものなのかもしれません。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿