My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

風力発電に携わって(その16)

2010-06-26 16:38:21 | 風力発電回顧日記
平成15年12月25日に町営風車の竣工式を終えた夜、
風車が故障停止したとの連絡をもらった。

風車が故障停止すると、自動的に役場に電話とFAXで連絡が
来ます。さらに勤務時間外だと宿日直者が風車の担当者に電話で
連絡してくれます。

自分は風車が完成して、月次点検と年2回の定期点検を実施すれ
ば、あとは風さえ吹けば単純にクルクル回って発電してくれる
ものと簡単に考えていたのですが、この後、しょっちゅう宿直室
からの電話で呼び出されることになります。

呼び出しの電話がかかってくると、眠い目をこすりながら、真冬
の寒い中家を出て、まずは役場の自分の席のそばに設置してある
遠隔監視装置へ行き、風車停止の理由を確認します。
冬の強風の場合、ほとんどの場合、「MCCB1動作」というエラー
メッセージが表示されていました。要するに、風の乱れにピッチ
制御が対応しきれず、風車が過発電を起こし遮断機が作動して風車
が止まった、という内容です。

MCCB1は遠隔監視装置から復帰させることはできないので、停止
した風車へ行かなければなりません。真冬の夜中に外灯一つ無い
山の上に行くのはけっこう辛いことです。もっと辛いのは、風車
を再起動して、家に辿り着く前に再度、宿直者から「また風車が
止まりました」と連絡を受けた時ですね(苦笑)。

こういうことが週に何回も続くと、「この状況は風車メーカーも
遠隔監視装置で把握しているはずだが、どう感じているのだろう?」
という疑問が頭をよぎるようになりました。
そして、「そのうちなんとか言ってくるだろう」と漠然と考えて
いました。

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