(常陽新聞)より
つくば市が小中学校に設置した小型風車がほとんど発電していない問題で、柿沼宜夫市教育長が三月議会で「税金の無駄遣いではなく価値ある投資」と答弁、波紋を呼んでいる。
八日に開かれた本会議で、金子和雄氏(新社会)の一般質問に答えたもの。
柿沼教育長は答弁で「教材では、回ろうが回るまいが、なぜ、どうしてということが科学教育、環境教育、エネルギー教育でひじょうに大事。そういう意味ではひじょうに価値ある投資だった」と発言。
さらに「科学の世界は失敗の連続。そういう積み重ねで成り立ってきている。あと百年、二百年たってしまえば化石エネルギーはまったくなくなってしまう。子供たちはいまどんなエネルギーが必要なのかと考えたときに、必ず風車とか太陽エネルギーとかを言う。それをつくばではいち早く子供たちに動機付け、モチベーションを高めた。そういうことを考えれば、税金の無駄遣いではなく価値ある投資だった」と述べた。
九日の本会議一般質問で永井悦子氏(市民ネット)がこの発言を取り上げ「開き直った発言で、納得がいかない」と問題提起し、「子供たちは、大人の愚行をちゃんと見抜いている。子供たちが風力発電に対してどのような印象を持ってしまうか、もう少し真剣に考えるべき。失敗をチャンスとするなら、失敗の原因をしっかりと説明すべき」と指摘した。
永井氏に対する教育長の答弁はなく、代わりに直井光二環境保全部長が「安全対策に配慮した上で今後の活用を進めていきたい」と述べるにとどまった。
開いた口が塞がらないとはまさにこのことか。自分たちの過ちを認め謝罪するどころか、詭弁にもならない虚しい言葉で市民や子供達を欺こうとするとは。この教育長がどんな経歴の持ち主か知りませんが(知りたくも無いな)まったくこんな人間がつくば市の教育行政の責任者かと思うと、悲劇としか思えません。
この教育長は答弁の中で科学の世界に言及しているが、科学の重要な要素に「何が起こりうるか推測、想像すること」があると思うのだが、つくば市の教育長には推測、想像する能力がまったく欠如しているらしい。今回のつくば市の失敗は科学でも何でもない。
風の吹かない所に風車を建てるような愚かなことをしておいて科学を語るな!
つくば市で実際に起きた(起きている)事実と今回の教育長の答弁を照らし合わせてみると、今回の発言は本当に問題です。責任をとるべき失言だと思います。
つくば市民のみなさんはどのように考えているのでしょうか?
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つくば市の教育長が一律に同じ風車をつくば市の小中学校に設置してしまうプロジェクトもおかしいし、まず、1校に設置してみてその教育の成果の検証をし、報告および討議があってしかるべきだと思います。
風力発電の教材を電力需要という実学の視点から考えていくという発想は良いのですが、その費用と運営に関してここまでずさんな方法でなされていることに関しては、歴史に残る教育上の悪例としか思えません。
早稲田大学の教授も教育者としてはまことに無責任で、子供の夢を踏みにじるような事態がなぜ生じてしまったのか、を微塵も意識できないほど鈍感になってしまっているのかと思うと情けなくなります。
今回の事件そのものにも腹が立ちますが、教育長の答弁もホント許せません。
感受性の強い子供に対する環境教育は非常に大切だと思います。大人は頭では理解していてもなかなか行動に結びつきませんが子供は違います。
自分たちの間違いをキチンと認め謝ることもできない人たちに教育ができるわけがないと思います。
特に教育面での悪影響は甚大であり、私はとても許せない出来事だと思っています
今回、つくば市の教育長が子供たちに伝えたことは「大人たちは嘘つきだ」という一点だけかもしれません
提訴になると、つくば市の風車は、係争中となり現状のまま決着がつくまで放置され、市民の疑問や追及にこたえる必要がなくなるからです。つまり嵐の過ぎるのを待つという筋書きとなるからです。そして頻繁に発生する故障や異音の発生、風速計の設置など簡単な対応でお茶を濁すことに道をつけ、和解への道をお互いにさぐり両者痛みわけの解決になってしまう恐れがあるからです。つくば市民は、そんな道は決して望んでいないし、断じて許してはならないでしょう。長くなりましたので筆を置きますが、次回には、春の嵐でも発電出力は少ない欠陥風車観察記を紹介し会計検査院の完成検査はどのように行われたのか?まさかモニュメントとして風車の立ち姿だけの検査ではないでしょね!仕様に近い性能が発揮されているのかどうか?科学的なデータの裏づけのある検査の必要性について述べたいと思います。
おそらく最終的に補助金を国に返還することになるのではないかと思いますが、補助金を返せばそれでいいというわけではありません。
徹底的な責任の追及を希望しています。今回の事件で、つくば市は全国から注目されています。