My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

つくば市風車問題 控訴審判決

2010-01-20 20:09:54 | つくば市風車問題
以下、産経新聞の記事です。

【茨城県つくば市が小中学校に設置した小型の風力発電機
が計画通りに発電しなかったとして、同市が計画を策定し
た早稲田大と風車を製造した大阪市のメーカーに約3億円
の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が20日、東京高裁
であった。小林克巳裁判長は「市側の過失が大きい」とし
て、早大に約2億円の支払いを命じた1審東京地裁判決を
変更、賠償額を約8960万円に減額した。つくば市側は
上告の方針。

 争点は(1)早大側が同市との契約に従い適切な計画を
策定したか(2)市側は風力発電事業が実現不可能と事前
に認識していたか-など。

 小林裁判長は「提出したデータ通りの発電量が得られな
いことや、発電機の消費電力が発電量を上回ることを知り
ながら市に説明しなかった」などと1審に続き早大側の責
任を認めた。

 一方で、市側が「発電量が小さく売電事業の見込みも厳
しいとの情報を得ていた」と指摘。「環境省のモデル事業
で交付金が得られることが判明すると、詳細な検討もせず
事業に応募し、推進した」などと市のずさんな事業推進を
批判した。その上で、1審では7対3だった早大と市の過
失を3対7とし、市の過失割合が大きいと結論づけた。

 メーカーへの請求は1審同様退けた。

 判決によると、同市は平成17年、市内の小中学校19
校に風車23基を設置したがほとんどの風車が回らず予定
の約4分の1の発電量しか得られなかった。】

以上、転載終了。

1審の過失割合、「早大7」:「つくば市3」というのは
早大に対してあまりに厳しいのではないかと個人的には感
じていたので、今回の3:7という判決は妥当性が高いも
のと思います。

風車の性能うんぬん以前の問題として、風が吹かない場所
に多くの風車を建ててしまったのだから救いようが無い。
コンサルに勧められたからといって、地下室に太陽光発電
パネルを設置する人がいますか?

この事件が小型風車業界に及ぼした悪影響は測り知れない。
真面目に小型風車普及に取り組んでいる人達にとっては
許せない出来事だったに違いない。

もっとも責任がありそうな人は体調不良で既に退職してい
るようですが、説明責任を果たして欲しいと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿