My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

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風車の収支設定について

2005-07-18 10:48:21 | 風車日記
風車の建設を検討する資料として、コンサルタントが作成した収支計画では、風力発電によって得られる売電収入は、6,000万円×90%で5,400万円となっていました。最終的には安全率を見て6,000万円×85%で5,100万円で予算を立てました。これは風車についての知識がまったくない時のことです。ちなみに6,000万円は風況調査からの推定発電量をもとに計算した売電収入です。

しかし、今になって考えると、6,000万円×90%(複雑地形)×95%(設備利用可能率)×96%(売電可能率)で4,900万円程度が妥当だったのではないかと弱気になっています。
今更ながらに気になるのは、当初コンサルが示した、90%の根拠です。NEDOへの補助申請時に確認した時は確か、風向に対するヨーの追随遅れなどの発電ロスだと言ってたような気がします。

もう一つついでに言えば、収支計画の中で風車の保守は200万円×3台で600万円となっていましたが、これには消耗品の交換などに係る部品代などは一切含まれていませんでした。風車建設中に風車メーカーから取り寄せた資料によると、運用開始後10年目には保守費用は部品代込みで2,500万円(受変電設備等含む)ほどかかることになっています。

こうして見ていくと、当初コンサルが作成した収支計画は甘かったというか、導入検討の際の当町の検討ではどういう議論があったのか疑念が頭をもたげてきます。民間事業者は風況調査の結果からどういった方法で収支計画を作成しているのでしょうか。