My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

何もない日曜日のはずだったのに

2005-07-10 23:02:31 | 風車日記
ただ今(日曜日の22:40です)風速15m前後の風車にとっては絶好の風が吹いています。
こんな時間になぜ風速がわかるのかといえば、風車が止まり、呼び出されて職場に来ているからなのです。風車は復旧して現在経過観察中です。

風車停止の原因は「オフラインフィルターポンプ過負荷」というアラームによるものです。風車メーカの名誉のために付け加えますが、これは風車が故障したことによるものではありません。増速機のオイルをろ過する為の補助的なオイルラインについているフィルターが時間の経過により目詰まりをおこし、圧送用のポンプに負荷がかかり、ポンプの保護のためにアラームが出て風車が止まったということのようです。

つまり、フィルターを交換する時期だということです。たぶん。現在フィルターの値段を問い合わせ中ですが、部品の価格は営業マターだそうで、即答いただけませんでした。問い合わせたのは確か、先週の火曜日(月曜日に問い合わせたのですが夏季は月曜日は休みだということを忘れていました)だったと思いますが、たかがフィルター1つの値段を調べるのに何日かかるのか楽しみです。たぶん明日ぐらいにはわかりますよね!

などと嫌味を言ってもしょうがありませ。今月もまったく風が吹かず予定の発電量を大きく下回っているので、今日のような絶好の風が吹いている中、風車を止めておくことは出来ません。といっている間にまた、風車が同じアラームで止まりました。すぐに復帰させました。ということで、風が弱まるまで粘ることとしました。しかし、止まるたびに宿直者に電話が入るので申し訳ないなあー。今日の宿直者は私と同期の斉藤君なので勘弁してもらおう。


大荒れの天気(風車はどうなった?)

2005-07-10 11:49:46 | 風車日記
昨夜から今日未明にかけて大荒れの天気でした。初めは雨だけでしたが、そのうち風も吹いてきて、最大風速は30m/sを超えました。

以前であればこの天候(西よりの強風)だと風車は確実に過発電を起こし止まっていました。しかし、今回は止まりはしましたが自分で再起動しました。

以前と現在の違いですが、現在、風車は10分間平均風速が15m/sを超えると、出力のターゲットを520kwに絞り運用しています。これにより、ピッチ制御をシビアに行う必要がないので、過発電が防げる上に逆電力(モータリング)も防げます。ですので、止まる頻度が減っています。

過発電、カットアウト、逆電力が強風の時に風車が停止する原因ですが、一度解列すると、風車(うちの風車に限る)は風速が一定(17m/s)以下にならないと再起動しないように設定されています。なぜなら、強風時に再起動しようとすると、並列が上手くいかないで、電力品質に悪い影響を与えることが判明したためです。(系統が相当弱いので)

以上を見ると、パワーカーブがカタログ値から大きくはずれていて、かなり損をする印象を受けると思いますが、実際には風車が無駄に停止している時間(停止から呼び出しを受けて風車を起動するまでの時間や、起動後すぐに再度停止してしまい風車が止まっている時間)を考慮すると、年間の合計発電量は大きくロスしないとの検討結果が出ています。また、経験値と比較してもそう感じます。

今後は、風の乱れが大きい西風と、比較的楽な東風の時の制御の風速の設定値を変えるとか、並列時の発電機の同期回転数のまたぎ方を分析して、電力品質に悪影響を与えない制御方法を考えるなどの対策が風車メーカーにより研究されることを希望しています。