余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

西行

2023-12-19 22:48:27 | マイブック(さ)
「西行」
      白洲正子 著

西行の足跡を白洲正子が辿る。
実際に足を運びもする。
和歌を作り続けた西行。
吉野山の桜をこよなく愛した。
西行の和歌は直截に、心を吐露し響かせる。
武士だった西行は若くして仏の道へ。
そして放浪の僧として人々と交流していく。
百人一首や古今集、万葉集また六歌仙、三十六歌仙で
僧の名がでてくるが、仏門に入るまえは
魂が引きちぎられそうになるほどの恋だってしていたのだ。
僧だからこそ歌えたのかもしれない。
月を見て、紅葉を見て、桜を見て、心の通った人との和歌の交わりに、
ひろがっていく世界。
語られる意味とはまた別の景色を見る。
白洲正子の筆致と共に。
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青春の

2023-12-17 23:42:27 | レターの膜(短歌)
青春の
ページがめくれ
手相から
愛しさの手を
見つけていく

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女の太もも

2023-12-17 23:22:06 | マイブック(た)
「女は太もも」
      田辺聖子 著
   
男と女が酒を酌み交わしながら軽妙に語り合う。
交わりそうな混じり合わない男と女の性。
わたしとカモカのおっちゃんとの会話のやりとりが、
酒をすすませてくれる。


今年もやってきた冬の音。
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ほとけの心は妻ごころ

2023-12-17 23:11:05 | マイブック(た)
「ほとけの心は妻ごころ」
      田辺聖子 著

夫婦の日常を描いた10の短篇。
妻たちの視点が心地良い。
何気なさのなかのほほえましさ。
彩り豊かなそれぞれの生活の営み。
夫と妻のそれぞれの愛すべきカタチ。
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前を見ている

2023-12-15 23:50:17 | レターの膜(短歌)
前を見ている
わたしという
器の水
あふれそうな
それでいるだけ
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