余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

おぼえたもの

2022-02-28 00:23:50 | 花弁の詩
これで憎悪もおぼえた
これで絶望もおぼえた
これで空虚もおぼえた
これで無力もおぼえた

そして嗚咽をおぼえた
そして恐怖をおぼえた
そして脱力をおぼえた
そして放浪を切ってみた

また始まる日常に
またそして泪をこぼしてみた
またそして笑ってみた
またそして大声で笑ってみた
またそして走ってみた

するとあらたな自分を知った
するとあらたに得て
するとあらたに失くして
おぼえたものを包装紙で包んでみる
たまによくわからなくなるために

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