余白のメモ

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愛の自転車

2021-08-01 23:33:09 | マイブック(は)
「愛の自転車」
      ペール・J・アンデション 著
              タカ大丸 訳

この本の主人公はPKマハナンディア。
インド人。
インドにはカースト制度があるのは知っている。
では現在はどうだろう。
この本はカースト制度について分かり易く知ることができる。
生まれながらに与えられる身分。
どうしようもないしがらみは、今現在の格差を知らしめる。
だがPKは見ていた。
なにを見ていたか、たぶん星々だろうか。
そして信じていた、まっすぐな感情で愛の部分を。
恋に出会ったのはスウェーデン人の女性。
PKの才能は絵。
絵を頼りに昇っていく。
別れたふたり。
PKは会いにインドからスウェーデンまで、自転車に乗る。
本当の物語。
最後のページにはふたりの笑顔の写真。
才能とは愛に呼ばれていることなのかもしれない。


つねづねおもう。
その人のために身を引くことは愛に繋がるのだろうかと。

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