「神田カレーグランプリ」の2013年グランプリを受賞した「日乃屋カレー 神田店」。しかも、2016年には、同グランプリの殿堂入りまで果たした。今や、「日乃屋カレー」は店舗数53。巨大なカレーチェーンである。
JR御徒町駅南口の近くに店舗ができたのは、いつの頃だったか。パン屋さんの跡地に「日乃屋カレー」が入った。「カレーさすらひ」を始める前に、2回ほど行ったことがあった。カレーソースは、こってりとしたドロ系。いかにもジャパニーズカレーである。
それでもまた足を運んだのは、決済にSuicaが使えるから。何しろ、給料日前は、現金がなく、昼飯にも困る始末。Suicaはオートチャージに設定しているので、Suicaにはお金が入っている。「CoCo壱」もSuicaが使えるが、いかんせんカレー自体が高い。そこで、「日乃屋カレー」の訪問となった。
チョイスしたカレーは、「日乃屋カレー」。券売機のボタンには、カレーの写真とともに、こう書かれている。「トッピングなし」。蕎麦屋でいうところのかけそばである。この「日乃屋カレー」のレギュラーサイズが640円。妥当なところ。
カレーソースのとろみがあり、スパイス感はあまりない。濃厚というより、重厚という例えが合う。その重厚さは、幾つかの層があるように、甘い層、味わいの層、スパイスな層に分かれている。甘味は果物系、味わいは野菜など、そして、スパイスである。この重厚さは、並のカレー屋さんでは出せないはずだ。
カレーの醍醐味は、この深い味わいにあり、それをジャパニーズカレーで体現しているところに、「日乃屋カレー」の偉大さがあるのかもしれない。しかし、もう一つ味わい深さもほしい。いかにも、店舗はトッピング勝負になっていて、それが一つのウリになっている。でも、果たしてそれでいいのか。客単価を上げるという目的が、そこにないと言えるだろうか。
多店舗展開すると、チェーンは凋落の道を辿る。そんな兆候を感じるのは、気のせいだろうか。
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