2020年の最後を飾った「中華さすらひ」は四谷だった。この数年、12月30日には決まって四谷三丁目の「南昌飯店」に行く。
墓参りである。お寺さんの帰りに立ち寄るのが、「南昌飯店」である。もうかれこれ3年になる。もう風物詩といっていい。
何故、「南昌飯店」をリピートするようになったか。それは元気な小姐の存在である。いい人なんだ、小姐。最近は家族全員が揃うことはないが、「今日、娘は?」とか尋ねてくる。そういう優しさが好きだ。
料理も抜群にうまい。
一番の推しメニューは、「軟骨ピリ辛炒め」。
見た目は辛そうだが、実はそれほどでもない。揚げた軟骨と唐辛子、そしてピーナッツがまぶされた中華は、なかなか他ではお目にかかれないだろう。これが本当に最高だ。「紹興酒」とよくよく合う。
息子は「南昌ラーメン」と「五目炒飯」で満足するが、自分とかみさんは、この「軟骨ピリ辛炒め」と「空芯菜炒め」があればOKである。
だが今回、事件が起きた、かみさんが言い間違えて、「空芯菜炒め」を「豆苗炒め」と言ってしまったのだ。気がついたのは料理が運ばれてから。もちろん後の祭りである。
けれど、「豆苗炒め」だって、「空芯菜炒め」に負けないくらい旨かった。
「紹興酒」はいつも小瓶を2本。これでお会計が4,000円台だから、そんなに高くない。春夏秋冬、墓参の後の中華。幸せを感じる時間なのだ。
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