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居酒屋さすらい 1790 - 渋谷ポップカルチャーの縮図 - 「天風(てんぷう)」(渋谷区猿楽町)

2021-06-26 21:39:19 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

※緊急事態宣言、まん延防止等重点措置発出前に訪問

渋谷の立ち飲み屋は以外に店舗が多く、いろんなジャンルに分かれているが、この「天風」はその中でもとりわけ珍しい、たこ焼きの立ち飲み屋。お店はそれほど広くもなく、18時を過ぎると店はもう満員になって、入れなくなる。何度もチャレンジしたが、飲まされたのはいつも涙だった。

今回、17時前に訪問して、ようやくお店に入れたのである。

勝手を知らない人気店に来ると緊張するが、その緊張も数十分で解け、お店の方に褒められるとは、まだこの時の自分には想像もつかなかった。

まずは「生ビール」(600円)。

しかし、この注ぎ方で600円はちょっと。

店内は狭いが、その狭さ故にいろんな工夫や仕掛けがあり、それがまるで渋谷のポップカルチャーの縮図だった。立ち飲みにありがちな駄菓子の数々は洗濯の蛸足に吊るされ売っていたり、テーブルに置いてあるらっきょうの瓶詰めや何かは、もうおもちゃ箱みたいな感じで、とても賑やかだ。

さて、お店が混まないうちに「たこ焼き」でも頼むか。

「たこ焼き」は8個入りが基本、後はソースに何を選ぶかである。

スタンダード(600円)
オリーブ塩(600円)
ごま塩(600円)
醤油(600円)
ラー醤油(600円)
ダブルソース(700円)
カツオ塩(700円)、そして黒七味(700円) 

ふむふむ。いろいろあるな。ただ、もう自分はこのメニュー表を見て、即決していた。

「オリーブ塩」と。

このソースってほとんど聞いたことがない。ましてや、「たこ焼き」にこのソースって。

それが実は美味しかったのだ。香ばしいというとありきたりだが、甘辛が定番の「たこ焼き」ソースに塩分&オイリーが実に新鮮だった。

時間が経つにつれ、店内は混みはじめ、あっという間に満員になった。お客さんのほとんどは女性だった。しかも30代以下の若い人たち。中には観光で訪れたと思われる外国人もいた。お客さんぐ詰めかけるに伴い、一人客の自分は押し込まれるように店の奥に追いやられた。気がつくと、ビールサーバーの脇に自分はいた。はじめは、自分のビールを自ら注いだ。というのも、マスターが忙しくなり、ビールを注げない状況だったから、「自分でやりますよ」と言った。そうして、ビールを注いでいると、入ってきたお客さんがビールのオーダーをする。そこで、一杯注いであげると、「絶妙な泡の加減ですね」と若い女性から褒められた。すると、今度は違うお客さんから、「私にも」という声がかかり、ビールを注ぐと、またも褒められた。狭い店内だから、噂が広がるのは早い。「私にもください」とあちこちで声がかかり、立て続けに3杯注いだ。

「本当に上手ですね」。

そんなことを若い女性から言われたら悪い気はしない。お店の人も、「プロなの?」と聞いてくる。いやいや、「サラリーマンすよ」とだけ言った。ある意味、マスターが注いでくれた一杯の意趣返しなんだけど。

思い起こせば、19歳の時に、怪鳥のお兄さんのお店で初めてビールサーバーを使って以来、いろんなところでビールの入れ方を研鑽してきた。草野球チームのBBQ、そうそうサッポロのビール注ぎ方教室にも行ったっけ。

とにかく、少しは人の役に立てたかと、少し嬉しくなった。ただ、自分はビールをゆっくり飲めなくなり、「たこ焼き」を完食したところで店を辞した。

ビール2杯しか飲めなかったか。「兆楽」で仕切り直しするかな。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (怪鳥)
2021-06-28 12:04:52
19歳じゃなくて29歳だな(笑)。
何回か経験してれば楽勝だよね~。でも教室まで行ったのなら下手な店のマスターより上手いだろうね!
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Unknown (熊猫)
2021-06-28 12:46:59
あ、そうだった。
29だった。

ビールの注ぎ方は心技体、全てで注ぐ!
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