秋葉原が路麺激戦区と言われる所以は、昭和通り沿いにある店舗の充実である。しかも、それはアキバだけでなく、広範なエリアに及ぶ。北は御徒町の「笠丸そば」から、南は岩本町の「岩本町スタンドそば」まで、名店がひしめく路麺ベルト地帯を形成している。その絶妙な立地の恩に授かっている自分だが、さすがに「岩本町スタンドそば」まで歩くと、片道20分を要する。行って帰ると、約1時間。これだけで昼休みが終わってしまう。なので、この店だけを目指して行くことはまずない。近所にある某団体の訪問に乗じて「岩本町スタンドそば」へと出かける。この店のそばの旨さを知るとまずは病み付きになる。
その一つは天ぷらの豊富さ。店内で揚げる多様な天ぷらは衣までおいしい。そして、もう一つが、その天ぷらにマッチする濃厚なお出汁。真っ黒とも形容できるお出汁の存在感は際立っていて、これが病み付きになる、最大の理由だ。猛々しさを持つお出汁は、やや辛い。かつおや昆布出汁の薫り系が全盛を迎えるそば界にあり、つゆの力強さを強調するお出汁の存在は、今や貴重ともいえる。このお出汁と天ぷらに、同店手作りの唐辛子チップをまぶすと、かなり野性味溢れる一杯を楽しめる。既に何度も訪問してるが、「そば屋さすらひ」では初登場。何故ならば、画像が撮影しにくいシチュエーションだから。今回初めて画像撮影に成功して、初登場と相成った。
「かき揚げそば」。
揚げたてのかき揚げに力強いお出汁がまんべんなく染み込むと、野菜の甘味と辛いつゆがマッチして独特の味わいが展開される。こうなってくると、そばと天ぷらのどちらが主役なのか、別れなくなってくる。堪らなくうまいのだ。
自分はいつも昼の13時半頃に行くのだが、来店客はホワイトカラーばかり。朝6時半開店時の同店のメイン客は果たしてどんな客層なのか。
荒ぶるお出汁が1日のパワーを充填。そんなパワフルなそばは定期的に体が欲するのだ。
勤めていた会社から徒歩25分。
アキバの昭和通り側に取引先があり、そこに立ち寄った帰りによく行きました。
時々、無性に食べたくなる時があるんです。
漆黒の汁、かき揚げ、たぬきの天かす、山盛りのネギ、圧倒されました。
蕎麦以外は(笑)
海を隔てていても讃岐文化と地つづきということでしょうか。
和歌山のうどんも特色があるようですね。