「串揚げ立ち呑み処 いこい」で飲んだ翌日、わたしは次なる立ち飲み屋へと向かった。実は、あたりを付けている店があったのだ。
その店、「立飲み たきおか」は「いこい」から上野駅方向に200m。ちょうど、アメ横がもっとも賑わいをみせるあたりである。ちなみに山手線から見える大きな電飾看板で同店はコマーシャルしており、その説明によると「丸井の裏側」としている。
さて、「アメ横がもっとも賑わいをみせる」とは、どの辺りをさすか。
そこは、最も雑多で、ゴミゴミしているエリア。安い飲食店が軒を連ねる一角。そう、「モツ焼き大統領」(そういえば、年末の特番、「渡る世間は鬼ばかり」のスペシャルで宇津井健氏扮する岡倉大吉がここの「煮込み」食べてたなぁ)をはじめとする、安くて、うまい、そして昼間から飲兵衛が集う街角なのである。
しかし、この辺りの熱気は凄まじい。
方々からモツを焼く煙や匂いが漂ってくる。そこには、剥き出しの人間の欲望があちらこちらで入り混じるかのような火花さえ飛び交っているようだ。
この雰囲気はまさしくアジアである。
アジア人としての本能に誘われるがまま、ふらふらと魂が吸い寄せられていく。
臓物を焼く匂いに、そしてアルコールに。
そうして、わたしはその晩、その怪しげな一角にある「立飲み たきおか」の暖簾をくぐったのである。
「たきおか」はとにかくだだっ広い。
これだけ、広い立ち飲み屋も珍しい。恐らく、渋谷の「富士屋本店」「居酒屋放浪記NO.0068)よりも広いのでは?
向かって左手が厨房。その周囲をカウンターがとり囲む。
ここだけでも、相当の人数を動員できる。壁に沿ってテーブルが置かれているが、もちろんここも立ち飲み。
この店はオールスタンディングだ。ざっとあたりを見回しただけで50人から60人の客が既にいるようす。いっぱいになれば100人は収容できるのではないか、この店。
わたしはカウンター奥の角に近い場所を見つけて、そこに陣取ることにした。まずは生ビール。
目の前で仕事をするお兄ちゃんにそう注文すると威勢のいい返事とともにすぐさまジョッキが運ばれてきた。
「390円!」。
ここは一回一回払うシステムのようだ。
つまみにはカシラとハツの焼き物を頼んだ。1本づつ、しめて200円。
出てきた焼きとんをかじりながら、周囲を見渡す。
わたしの右隣にはアジア系のカップルが仲良くビールを飲みながら談笑している。
翻って左側は夕刊フジを読みながらホッピーをあおる中年サラリーマンだ。
一方、店の奥を見やると大画面のテレビが師走の慌ただしい街並みを映し出している。
そういえば、もうクリスマスだっけ。
このアメ横の街角にも、そこかしこでクリスマスソングが流れていることだろう。
sionが唄う『12月』という曲にこんな一節がある。
「あちこちから思い出したようにジョンの声」。
命日は過ぎたが、ヨーコとのハーモニーはこれからが本番だ。
そうそう、中島みゆきさんにも同名の曲があって、12月は自殺が増える、と唄っている。
テレビはそんな世相を映し出している。
生ビールを飲み干したら、急にホッピーが飲みたくなった。
隣のおっさんに触発されたみたい。
中身とホッピーで380円。出てきたホッピーは「黒」だ。
この店では「黒」しか扱っていないようだ。
目の前の調理場では、大鍋で「煮込み」が文字通り煮込まれている。
ひっきりなしに掬われる、その煮込みに誘われて、ついつい頼んでしまった。
だが、アメ横に「煮込み」はよく似合う。
しかし、この店実にいいなぁ。
広くて開放的だし、メニューの多さも実にいい!
40~50種類はあるんじゃないか、そのメニュー。
常に、入り口が開け放されているのも、ふらりと入れる雰囲気で申し分なし。
昨日は、「いこい」がアワード立ち飲み部門を制するのでは?と書いたが、こっちもまさにその勢い。
居酒屋アワード2006は混戦模様だ。
その店、「立飲み たきおか」は「いこい」から上野駅方向に200m。ちょうど、アメ横がもっとも賑わいをみせるあたりである。ちなみに山手線から見える大きな電飾看板で同店はコマーシャルしており、その説明によると「丸井の裏側」としている。
さて、「アメ横がもっとも賑わいをみせる」とは、どの辺りをさすか。
そこは、最も雑多で、ゴミゴミしているエリア。安い飲食店が軒を連ねる一角。そう、「モツ焼き大統領」(そういえば、年末の特番、「渡る世間は鬼ばかり」のスペシャルで宇津井健氏扮する岡倉大吉がここの「煮込み」食べてたなぁ)をはじめとする、安くて、うまい、そして昼間から飲兵衛が集う街角なのである。
しかし、この辺りの熱気は凄まじい。
方々からモツを焼く煙や匂いが漂ってくる。そこには、剥き出しの人間の欲望があちらこちらで入り混じるかのような火花さえ飛び交っているようだ。
この雰囲気はまさしくアジアである。
アジア人としての本能に誘われるがまま、ふらふらと魂が吸い寄せられていく。
臓物を焼く匂いに、そしてアルコールに。
そうして、わたしはその晩、その怪しげな一角にある「立飲み たきおか」の暖簾をくぐったのである。
「たきおか」はとにかくだだっ広い。
これだけ、広い立ち飲み屋も珍しい。恐らく、渋谷の「富士屋本店」「居酒屋放浪記NO.0068)よりも広いのでは?
向かって左手が厨房。その周囲をカウンターがとり囲む。
ここだけでも、相当の人数を動員できる。壁に沿ってテーブルが置かれているが、もちろんここも立ち飲み。
この店はオールスタンディングだ。ざっとあたりを見回しただけで50人から60人の客が既にいるようす。いっぱいになれば100人は収容できるのではないか、この店。
わたしはカウンター奥の角に近い場所を見つけて、そこに陣取ることにした。まずは生ビール。
目の前で仕事をするお兄ちゃんにそう注文すると威勢のいい返事とともにすぐさまジョッキが運ばれてきた。
「390円!」。
ここは一回一回払うシステムのようだ。
つまみにはカシラとハツの焼き物を頼んだ。1本づつ、しめて200円。
出てきた焼きとんをかじりながら、周囲を見渡す。
わたしの右隣にはアジア系のカップルが仲良くビールを飲みながら談笑している。
翻って左側は夕刊フジを読みながらホッピーをあおる中年サラリーマンだ。
一方、店の奥を見やると大画面のテレビが師走の慌ただしい街並みを映し出している。
そういえば、もうクリスマスだっけ。
このアメ横の街角にも、そこかしこでクリスマスソングが流れていることだろう。
sionが唄う『12月』という曲にこんな一節がある。
「あちこちから思い出したようにジョンの声」。
命日は過ぎたが、ヨーコとのハーモニーはこれからが本番だ。
そうそう、中島みゆきさんにも同名の曲があって、12月は自殺が増える、と唄っている。
テレビはそんな世相を映し出している。
生ビールを飲み干したら、急にホッピーが飲みたくなった。
隣のおっさんに触発されたみたい。
中身とホッピーで380円。出てきたホッピーは「黒」だ。
この店では「黒」しか扱っていないようだ。
目の前の調理場では、大鍋で「煮込み」が文字通り煮込まれている。
ひっきりなしに掬われる、その煮込みに誘われて、ついつい頼んでしまった。
だが、アメ横に「煮込み」はよく似合う。
しかし、この店実にいいなぁ。
広くて開放的だし、メニューの多さも実にいい!
40~50種類はあるんじゃないか、そのメニュー。
常に、入り口が開け放されているのも、ふらりと入れる雰囲気で申し分なし。
昨日は、「いこい」がアワード立ち飲み部門を制するのでは?と書いたが、こっちもまさにその勢い。
居酒屋アワード2006は混戦模様だ。
昼間っからでも、本当にすごい熱気ですよね~。
大統領は観光客でいっぱいでしたが
私が飲んでたお店は常連さんでひしめき合ってました。
今度はいつか夜にも行ってみたいです。
屋台のような赤提灯がステキです(笑)。
確か↓ですね。
http://tkyw.jp/archives/002037.php
アメ横は会社から徒歩10分なので、今度行きましょう!
ちなみにさっきもアメ横でラーメン(七志ラーメン)食べてきました。